「多様な価値観や人権が保証されない、悲しい日本の私」リリーのすべて talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
多様な価値観や人権が保証されない、悲しい日本の私
この映画で初めて、レッドメインとビカンダーという素晴らしい俳優に出会った。ビカンダー、その後、何本かの映画で見ましたが、この映画の彼女が一番いいかな。強くてたくましくて広くて温かくて大きい存在。そしてレッドメインの可憐さ。何て素敵なんだろう。いい妻に出会って自分のことが分かって、取り戻せて良かったね、と思った。
でも、受ける手術、基本、全部ドイツで。こういうところにドイツの徹底さと怖さを実は感じる。
そして:
もう本当にいい加減、如何に人間が、ロマンチック・ラブとか、「普通」という幻想とか装置を作って、「共同体」なり「国家」を無理やり保持してきたか、そのために信じられないほどの犠牲があったこと、それをなかったこと、見なかったことにしてきたことに気がついていい時代に私達は居るのではないか?と思う。もっと歴史から学ぶべきだ。権力者側だけからの「規範」歴史でなくて、私たち人間の歴史。人間は愚かだから愚行を繰り返すのだろうけれど、螺旋階段みたいに着実に良き存在になっていけばいいのに。
ずいぶん前に見た映画だけどやっと何か書いた(2020.10.09)
レッドメイン、凄かったです。
股に挟むってシーンがとても・・・子どもの頃やりましたw
難しい役柄だとは思いましたけど、かなり序盤から芽生えたというストーリーだったために心理がつかみやすかったです。
talismanさん
コメントを有難うございます。
そうなんですね。エディ・レッドメインの演じる事に対する真摯さ、作品に溢れていましたね。リリーの白く細い指先に迄も。
エディ・レッドメイン、来週来日されるとの報道を先程読みました ☺️