「単なるB級スプラッタ映画ではありません」血まみれスケバンチェーンソー まちゃちくんさんの映画レビュー(感想・評価)
単なるB級スプラッタ映画ではありません
原作は未読(三家先生すみません)で観ました。
仮面ライダードライブで初めて知った内田理央さんが
主演だったのが観に行く動機にだったので、ストーリーは
作品HPで見た位の下情報で映画館へ。
正直、最初の期待値が低かった所もあり、B級スプラッタ作品だと
割り切って見たので、ストーリーやカメラワーク、CGも
ハリウッド作品と比べるとツッコミどころは満載です。
(比べる自体がおかしいのです。)
しかし、作品内のセリフになぞるなら「馬鹿な事を真剣に
やっている」という部分でハナからくだらなさが突き
抜けている気持ち良さが作品を観終えた後に感じました。
そもそもスケバンがチェーンソーを抱えている時点で
おかしな訳で(笑)股からロケットミサイルを発射する
チアリーダーやら性転換された忍者とかを真剣に考えては
いけません!(Gカップ真剣白刃取りが見どころ?)
上演終了後に監督さんと出演者の皆さんの舞台挨拶の
トークで知りましたが、真夏の猛暑の中で熱海の廃校を
借りてわずか1週間の撮影期間で作られたと聞きました。
そしてスプラッタ映画の本質のグロさは最初から考えずに、
スポーツ観戦感覚での爽やかなイメージのスプラッタ作品を
創るという事で残虐シーンやグロアイテムは意図的に
リアルな描写はしなかったとの事。
(予算の都合などリアルな制限もあったのでしょうと想像)
そういう事情を聞くと作品内で目に付いた点として
会話している場面が単調で、セリフの応酬が間引きしている
シーンが多かったのは低予算の中での限界と判り
許せてしまいます。(とくにラスボスの戦いが惜しかった)
続編にも意欲的だったので、もし作られるならもう少し
予算を増やして撮影時間も余裕を持たせると作品の質が
上がると思います。そしてセリフで済ませるのではなくて
アクションを増やしキャラの動きで見せるカメラワークを
次回作に期待します!