「「暇つぶし」こそ大事なのかも。」グッドモーニングショー だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
「暇つぶし」こそ大事なのかも。
今日は頭を空っぽにして
何も考えずに楽しみたい。
そんな日だったので
娯楽作を選びました。
君塚良一は
古くはTVドラマで
玉置浩二と浅野温子の
「コーチ」の頃から
好きな脚本家であり
監督さんでした。
もちろん踊る大捜査線は
全て見ています。
なので
多少「ジャケット買い」的な
選び方ではありましたが。
結果は
満足^_^
大満足まではいかないけれど
十分満足でした。
個人的に
ワイドショーは
よく見ます。
昔はめざましテレビ派だったけど
最近は、すまたんに変わりました。
(関西ローカルでごめん‼︎)
はたして
お天気お姉さんは
カメラの裏側では
裸足で走るのか?
演出なのか?
ノンフィクションなのか?
短いカット割りで
ポンポン台詞が回っていく。
こういうの大好きです。
中井貴一。
俳優さんの中では
声が高い方だと思うので
アナウンサー役はハマってたと思う。
やっぱりコメディが似合う。
もっともっとコメディに出て欲しい。
個人的にはクドカンドラマに出て欲しい。
皆川猿時と絡んで欲しい。
長澤まさみ。
このところ
怒涛の勢いで
いろんな作品に
出まくってます。
が、正直どの役も
あんまり印象に残らない。
出勤直後のシーン。
中井貴一に近づいて
悪戯っぽく笑うシーンで
「目尻のシワ、増えたなぁ」
と思ってしまったのは
私だけでしょうか?
(すっぴんだったのか?)
志田未来。
びっくりした。
すごく良かった。
正直、映画で彼女を見たのは
初めてなのだけれど
話し方、声のトーン。抑揚。
そこらへんの女子アナよりも
よっぽど女子アナっぽかった。
かなり勉強して
役作りしたのだと思います。
単なる子役上がりの
女優さんだと思ってました。
お詫びして訂正します(^^;
緊迫したシーンでの
「では、ここで今日のお天気です」は
大爆笑しました^_^
吉田羊。
最近出過ぎてて
少々食傷気味。
でも、アナウンサーの嫁で
実は自身も元女子アナ、って
キャラ設定は最高に
ハマってました。
テレビの中の父親の発言に
感動する息子に対して
「あんなの嘘に決まってるでしょ
アナウンサーなんだから」
っていう台詞。
吉田羊だからこそハマって
笑えました。
ずっとテレビの世界にいた
君塚良一さんならではの
台詞なんですかね?
主要キャスト以外でも
光る役者さんがたくさんいました。
木南晴夏。
とても印象に残りました。
ちょっと気が強い。
でもどこかチャーミング。
あんな子職場にひとり欲しいなぁ。
林遣都。
この人の演技大好きです。
ちょっと抑え気味だけど
感情が湧き上がる時の目ヂカラは
若手の中では群を抜いてる。
濱田岳。
あの「いっちゃってる感」、
常に世の中に「拗ねている」感。
いい役者さんですね。
独り言のようにブツブツと
虚ろな目で話すシーンは
なかなかの狂気を感じました。
あと、
名前は存じ上げないのですが。
報道のエライさん役の方。
あの方が出てきて
「ここは俺たちが仕切る‼︎」
って言ってたシーン。
あれは「踊る大捜査線」の
本部VS所轄の構図そのまんま^_^
もしかしたら柳葉さんが
サプライズ出演で
出てくるのでは?
と、ちょっと期待しました^_^
松重豊。
安定のコワモテ要員^_^
物語をピリッと締めてくれます。
コワモテだから生まれる緊張と緩和。
緊迫するシーンでの
「夜勤明けの時いつも見てまーす」
でクスリと笑いました^_^
でもねえ。
時任三郎だけは
なんかしっくりこなかった。
何がどうって
はっきりわからないのでけれど
もっと適役の俳優さんが
いると思うんだけどなぁ。
この人のセリフが
物語の中ではキーワードに
なることが多い役だけに
残念でした。
あと、最後のシーン。
中井貴一と吉田羊の
間にある「バリケード」。
あの演出は必要??
なんかラストシーンが
ダレてしまったような気がしました。
あと、結局あの封筒の中身は
なんだったんだろう?
見逃してしまったのか??
ワイドショーって
自分にとっては
「日常」の一部。
好きとか嫌いとかではなく
もう、生活の一部になってる。
ドラマや映画と違って
その場で消費されて
そのまま消えてしまう。
そんな霞のようなものを
あれだけの数の
プライドを持って人が
毎朝作ってるんだな。
そう再確認できただけでも
良かったと思う。
単なるBGM。
単なる暇つぶし。
でも
その暇つぶしが
あるからこそ
毎日のリズムが生まれる。
暇つぶしこそ
一番大事なのかもしれない。