「瑞々しい若者たちに心洗われるが・・・」四月は君の嘘 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
瑞々しい若者たちに心洗われるが・・・
原作は少年漫画なのね。
『翔んだカップル』に始まるラブコメブームは、今はこういうラブストーリーにまで発展してるんでしょうか、少年マンガって。
それはさておき、
若い子達の青春恋物語は、内容いかんに関係なく観ていて気持ちが高揚する。
若いって・・・!
広瀬すずって、宮沢りえを彷彿させるなぁ、と一瞬思った。
短いスカートから健康的な脚が伸びて、元気に跳ぶように走る。
宮沢りえは人生のドン底を経験したが、広瀬すずはそんな経験なんかしないで、このまま健康に大人の女になって欲しい…と、映画を観ながら願ったりして。
物語ははっきり言って無茶苦茶だ。
高校生の瑞々しい姿を描きながらも、
大人が言わせている計算高い台詞があったりする。
広瀬すずの台詞は、冷静に聞けば意味不明のものが多い。
「君」を使いすぎなのも気になった。
濃密なひとときを女の子と過ごして、十代の男の子があんなに冷静でいられるはずがない。テンションがMAXまで上がっちゃうだろう。
音楽にかける青春でもなく、純愛熱愛でもなく、友情はあくまで脇役、母子の葛藤確執の物語でもなければ、難病ものでもない。
テーマが絞られていない。
広瀬すず登場のシーンと、最初のバイオリン演奏シーンはよかったが、他は特に工夫もないオーソドックスな演出。
風景を活かしたシーンは綺麗だったが。
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