「Keep breathing」レヴェナント 蘇えりし者 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
Keep breathing
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息子を殺された復讐劇というよりも、絶対的弱肉強食の厳しい世界におけるサバイバル劇に多くの時間を割いておりました。
生きる為に他から命を貰い、奪い合うその営みの中で、生死の境は神のみぞ知るといった所でしょうか。
苦境を生き延びたことで伝説となり語り継がれているくらいですから、実際どうだったかは誰にも分かりませんが、主人公の生命力、奇跡とも言える回復力は超人的です。
そして過酷な環境におけるインディアンの生活の知恵と経験、サバイバル術は逞しいものでした。
DiCaprioの演技力に元々異論はないのですが、これまで歴史上の人物、文学作品の主人公、誰を演じても私には同じ人に見えておりました。しかしこの映画では、更にひと皮剥けた渾身の演技だったと思います。
平和だった頃の家庭生活や息子への優しい愛情があまり伝わって来なかったので、復讐が、生への執着同様、何となくただの執念となってしまったように感じました。
あとは、もう少し短く編集して頂いても、言いたいことは充分伝わりますよと申し上げたいです。大自然、戦闘、演技、いずれも見応えはありました。
ひとつ腑に落ちないのは、フランス人と組んで取引していたアリカラ族は、酋長の娘がそのフランス人に囚われているとは分からなかったのでしょうか??酋長の娘とは知らずにフランス人は捕らえていたのか、バレないように監禁でもしていたのでしょうか??
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