「このまま裁判になって罪悪感と闘う静かな物語を想像していたのに」コールド・バレット 凍てついた七月 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
このまま裁判になって罪悪感と闘う静かな物語を想像していたのに
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強盗犯の葬儀に参列しようとしていたのが間違いのもとだった。フレディの父親ベン(シェパード)が近寄ってきて、それとなく脅すのだった。やがて恐怖におびえる家族。ベンはリチャードの家に忍び込み、弾丸を幼き息子のベッドにばらまいて行った。そして、家の天井裏にだろうか、ずっと隠れていて警察沙汰になる始末。しかし、事態は一転。再度、警察への取り調べにて、自分が撃ち殺したのはフレディではないと疑念を持ち始めたリチャード(ホール)。
そして、ベンが警官によって拉致され、注射を打たれ線路の上に放置されたのを目撃したリチャード。疑念は確信に変わりつつあったが、わけがわからなくなったリチャードは自分たちを脅かしたベンを助け、山小屋で匿うのだ。そんな折、ヒューストンから私立探偵ジム・ボブ(ドン・ジョンソン)がリチャードの経営する額縁店に訪れてきた。典型的なカウボーイスタイルの怪しげなボブはフレディは生きていて、FBIの証人保護プログラムの対象となってることまで掴んでいた。息子に会いたい一心のベンだったが、捜査してみた結果、マフィアから逃れて別名にはなっているものの残酷なスナッフムービーの売人兼俳優だったことが発覚し、ついには息子を自分の手で殺す!と決意。
クライマックスではチンピラ仲間のアジトへと潜入して銃撃戦となってしまうが、思いもよらず二人も殺してしまったリチャード。中年3人組はかっこいい気もするが、こと殺人ということに関しては軽すぎる結末。なんだか私設警察みたいな感じで後味はよくないが、予想外の展開と重厚な雰囲気は大好きだ。
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