トレジャーハンター・クミコのレビュー・感想・評価
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怪奇的な日本人。隠れ日本人製作者は誰?
先ずは半蔵門線が押上へ開業するのは、もう少しあとだったはず。(NETで調べて、2003年)
ミネアポリスで母親との会話。『眠れないの』の訴えに『貴女、昇進はまだ?』時差が8時間あるのだが、こんな会話になるのか?
『さっき会社から電話かかって来て、貴女どこにいるの?』って、なんか時間がズレている。
他にも突っ込みどころ満載。
言うまでもなく、同時多発テロがあった2ヶ月後でアメリカはこんなにのんびりした状況ではないはずだ。
では、この映画で言いたい事は?何も無い。ただ、この日本人の奇行をホラーの如く描いたに過ぎない。
そもそも、ファーゴを鑑賞した時『雪に穴ほって埋める』って、馬鹿じゃない!!って思った。
出鱈目映画×出鱈目映画=名作
とは限らない。製作者を見ると、どうやら『クラウン』の製作者が含まれる様だ。
この映画の中でも言っている。『フェイクでエンターテイメントだよ』では、何を楽しむのか?となる。
2001年11月25日にアメリカは情報省が出来る程、陰鬱な時代に突入して、アメリカはアフガニスタンに侵攻する。
そう言えば、こんな話があったな。って気づいた。
しかし、911とかあってスッカリ忘れていた。
言うなら、黄禍論の主役が日本人から中国人に代わる変わり目の様な時期なんだと思う。
日本人の女性が仮想の金を持ってスタコラ逃げるが、そうは行かないぞ!と聞こえる。
日本のOLの悲劇を考えるなら、この事件の2年くらい前に起きた『東◯電◯◯L殺◯事件』がある。
悲惨で不思議で冤罪で未だ未解決。四拍子そろっているが、実話である。
だがしかし、この映画の事件も実話である。冥福を祈りたい。
最後に標題の答えが分かった。そうか!
なんだこの映画😨
今夜(2024/04/14 21時)観ました。
見るからに内向的な主人公の女性、クミコを菊地凛子が演じています。
家は散らかり放題、世話しているウサギはネグレクト状態。化粧っ気がなく、常に伏し目がちで、声もか細く、明らかに病んでいる様子です。仕事もおぼつかず、何かに取り憑かれた様に“リサーチ”を続けます。
『ファーゴ』という映画に強く影響を受け、現地へ赴くほどの執着ぶりで、彼女はこの映画に呪われてしまっていると思いました。
人の親切を無碍にしたり、会社のクレジットカードを不正に利用したり、タクシー代を踏み倒したり、やりたい放題のクミコの姿に甚だ苛立ちを覚えつつ、展開が気になり、目が離せなくなりました。このキャラクターは菊地凛子が適役だと言わざるを得ません。文句無しに演じ切っています!
ラストシーンの笑顔が素敵過ぎて少し違和感ですが、あのシーンはもうファンタジーなので、クミコの理想の姿なのでしょう🤔
クミコの最期の姿はとても見たかったですが、劇中では最後まで観ることは出来ません。まあこんな見せ方もありだと思います。
全くスッキリできない、フラストレーションが溜まるだけの映画ですが、実際にあった事件と照らし合わせて観ると、ファーゴに呪われたクミコの様にのめり込むと思います🤥
U-NEXTからどうぞ🙋♂️
※※※※※※以下「ファーゴ」のネタバレを含みます※※※※※※ 映画...
※※※※※※以下「ファーゴ」のネタバレを含みます※※※※※※
映画「ファーゴ」の映画を観た日本人女性がストーリーを信じて大金を探しに行くというお話。
「ファーゴ」自体は作品序盤に”事実です”というテロップを出しておきながら、エンドロールで”フィクションでっせ”とビックリ仰天してしまう作品です。
作中で大金を雪の中に隠し息絶えたというシーンがありまして、その話を信じた日本人女性と「ファーゴ」の舞台となった地で凍死した日本人女性の都市伝説をベースにしています。
「ファーゴ」とは異なりドラマジャンルとなっており、主人公の日本人女性と現地の方のやり取り、そして人生の生きづらさを描いていました。
『言葉が通じたらもっと辛さを理解してやれたのに…』という一言から分かるように、ミネソタの方は”ミネソタナイス”と呼ばれる程心優しい方が多いそうです。
「ファーゴ」ではその”ミネソタナイス”が風刺のように扱われていましたが、本作だと単純に穏やかで人当たりのいい人たちが日本から来た女性に優しく接するという役割を果たしており、いい対比になっていると思います。
人間どこかで”一発逆転してやろう”と思いながらも奮起し実行に移せる人がいない中、クミコの行動力は我々の背中を押してくれるモノがある。
ラストの解釈は肯定的に。
なんだこのイカれたぶっ飛んだ映画は。 設定もおかしいし、制作のセッ...
なんだこのイカれたぶっ飛んだ映画は。
設定もおかしいし、制作のセッティングも謎。
普通に単館系の日本映画を言われたら、何の違和感も感じないのにアメリカ映画。
なんで日本の描写がこんなに自然なのか良くわからないが、普通に良い。
日本人のウザコミュニケーションのリアルさもすごい。
なんで監督がこの解像度で日本を描けてるんだ?謎。
そもそも、フェイクニュース的に広がった日本女性の凍死事件の都市伝説が下敷きで
菊地凛子がトレジャーハンターで、ファーゴのブシェミが埋めた大金入りの鞄を探しに行く?
クレイジーでぶっ飛んでて映画の作りとか色んなことが入れ子構造になってて、それだけで面白い。
変な映画だし、オフビートだし、すごく単館映画っぽい。映画としてはだいぶ好み。
日本では、劇場公開なしのビデオスルーだったこともあり、こんな作品があったこと知らなかった。
配信で鑑賞(その後DVDも購入)
『ファーゴ』の都市伝説
結婚せずに仕事にもやる気のない、完全に要らない社員となっていたクミコ。上司に淹れるお茶にはツバを入れたりするし、遅刻ばかり。怪しげなノートには色んなメモも貼ってあるが、毎晩、ファーゴのビデオばかり・・・しまいにゃテープも擦り切れて、DVDデッキを買ってまたチェックする。
後半はいきなりのアメリカミネソタ州。ここからはロードムービーっぽくなるのだが、一人暮らしのおばあさんに助けられたのに、彼女の家から逃げ出すし・・・とにかく持ち合わせの金が少ないのは最初からわかるが、会社のクレジットカードを持ち逃げして使おうとしていたことなど、共感できるものではない。しかし、頭の悪い子になぜか助けてやりたくなるような・・・
ホテルから逃げ出し、保安官に保護されるが、彼をも困らせてしまうクミコ。最後にはタクシーの無賃乗車(笑)。しかし、雪の中倒れながらも目的地の州境に埋められた札束の入ったカバンを見つけるのだ!これは夢?もしかして死後?もしや保安官が先回りして埋めた?いろいろ考えられる、余韻を残す映画だ。
韓国映画のような一歩引いた感じの作品
コーエン兄弟の「ファーゴ」とらそれに基づいたアメリカの都市伝説「タカコ・コニシ事件」から着想を得た映画。とはいえ、前知識なくても全く問題ないと思います。
退屈な日常に疲れた女性が、アメリカの映画を実話と信じ込み宝探しに行く。なんてことないストーリーに、単調な雰囲気。正直、僕は退屈でした。結構賞はもらってるみたいだけど、アメリカでの評判はどうなのか気になります。
ただ、何より気になったのはカップヌードルをうさぎにあげていいの……?
愚かで哀れでも、彼女は宝物を探したかった
何とも不思議な味わいの作品であった。
何処か可笑しく悲しく、題材となってる『ファーゴ』を彷彿させる。
コーエン兄弟の1996年の名作『ファーゴ』。
劇中で、スティーヴ・ブシェミが大金を雪の中に隠すシーンがある。
それを本当と信じ、アメリカに渡った日本人女性。
やがて凍死体となって発見されたという、アメリカでは都市伝説化されてる事件の映画化。
まず、『ファーゴ』の冒頭で“実話に基づく”とテロップされるが、実際は劇中のような事件は無く、完全なるフィクション。
それ以前に、映画なので、その場所にお宝がある筈も無い。
それを信じてしまった主人公のクミコとは…。
会社勤めのOL。
性格は地味、根暗、無愛想。
恋人は勿論、友達も居ない。たまに掛かってくる母親の電話がうるさい。
仕事はやる気無く、何もかもつまらなく、何の楽しみも無い。
そんな彼女の人生を変えたのが、『ファーゴ』のお宝だった…。
お察しの通り、病んでるくらいのイタイ女である。
いい歳した大人なのに、現実と映画の区別も付かない。
図書館から本を盗もうとする。
意を決してアメリカに渡るが、きちっとした計画性も無ければ、ろくな金もナシ。
親切にしてくれた初老の女性や保安官の恩を仇で返す。
盗んだ会社のカードが差し押さえられ、おそらくモーテルの金も払ってないだろうし、タクシーも乗り逃げ。
見てると本当に気落ちしてくる。
妄想に取り憑かれた人間ってここまで堕ちるのか。
でも同時に、哀れな同情感も抱いた。
愚かな行動だけど、目的の場所に行けば何かが変わる。そう信じて…。
抑えながらも、何処か狂気を滲ませる菊地凛子の演技が素晴らしく、一挙一動目が離せない。
製作総指揮も兼ね(あのアレクサンダー・ペインの名も!)、小品ながらも作品に対する彼女の意気込みが伝わってくる。
それだけに、せっかく前半日本が舞台となり、多くの日本人キャスト・スタッフも携わっているのに、日本未公開が残念でならない。
クミコの宝探しの冒険の行方は…?
えっ、まさか!?…と意表付くラスト。
しかし、すぐに分かった。これは“本当じゃない”と。
あの夜の風雪を、布団だけを被った格好で凌げる筈がない。
最後の最後にやっと笑顔を見せたクミコ。
彼女が辿った本当の末路を思うと、胸が締め付けられる。
前半、クミコは『ファーゴ』をビデオで見ている。
画面の下の方が波打つ画像の悪さ、ゲームソフトみたいにテープにフーッと息を吹き掛けたり、テープがデッキに絡まったり、凄いよく分かる!
妙な所で共感してしまった。
生きるための自殺行為
座間に自殺志願の8人の若い女性がノコノコと遠くから集まり暴行された後に殺された事件が頭にこびりついていたのですが、クミコは死のうなんて考えず、他人の迷惑も考えず、極寒の世界に突き進んでいきます。
強い生のエネルギーを感じる作品で、人生に絶望してる人に観て欲しい。
菊地凛子の最後のシーンの笑顔とエンドロール半分をかけた長回しの歩くシーンは喜んでいいのか悲しむべきかわからなかった。
やるな、菊地凛子!
ゆうつべにて視聴
ほんとにこんな奴居たのか?この一点で最後まで観た
生きずらさを抱えながら、東京でOL生活を送るクミコ
孤独を癒やすかの様に、夢とも妄想ともつかぬ世界にのめり込んでゆく
で、単身新世界に乗り込んで行くクミコだけど、布団を身にまとった時点で保護するべきだった(本当のエピソードか知れないが)
ラストは夢を叶えたクミコが幻想的に描かれるが、保護され自由を奪われるより、夢や欲望を優先させた、クミコの人生の結果に他ならない。
「its not fake!」印象的なのクミコの台詞だが、菊地凛子自身がアカデミー助演女優賞にノミネートされて以降に抱いた思いにも重なるのではないか?(違うかw)
この作品、菊地凛子自身が中心的に実現化したのなら、彼女自身、更に貪欲に夢や欲望に忠実に生きて行って欲しい。
面白い‼
自分の好きなものに影響を受けて、瞬時に行動できる主人公に共感しました。
数々の犯罪をくぐり抜け、ファーゴのお宝に辿り着けたとき、主人公の笑顔からこの上ない達成感と幸せを感じ取りました。
日常を飛び出した所も羨ましかったですし、映画全体の雰囲気が素敵な仕上がりです。
BUNZOもかわいかったです。
言葉を発しなくても目で語る菊地凛子の演技は、とても魅力的で、ずっと観ていたくなる素晴らしい女優です。
冬の真夜中に観たい菊地凛子!!
宝探しに取りつかれた人の背景や精神状態は案外こんな感じなのかもしれないし、他人にとってはどうでも良い事がその人にとっては命よりも大切なものであるとか、ただただ間抜けだしラストは吹雪で死んだのだとか、話題に事欠かない映画らしい映画だと思います。絵面の終始寂しい感じや日本人と米国人の主人公への接し方の温度差など、孤独が身にしみます。エンディング曲はちょっと聴いたことがない感じで面白いです。実際にあった話にインスピレーションを受けて作られたのは面白いし、制作に多くの日本人スタッフも関わっており、劇場公開されれば少なからずファンができたと思います。
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