カリートの道のレビュー・感想・評価
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善悪合わせ持った人物描写が秀逸
今作を観るのは2回目。前回観たときも面白いという印象が残っていた。改めて観ると、人物描写やスリリングなストーリーが秀逸で、やはり名作といっていい映画だ。
特に主人公カリートの人物描写が秀逸。マフィアの世界から足を洗いたいが、様々なしがらみから事は簡単に運ばない。彼自身も元々アウトローなので真人間な訳が無く、問題が起きると暴力で解決しようとする昔の癖が出てしまう。しかし友人の弁護士デヴィッドに対して借りを返そうとするなど、人としての筋を通そうとする人間として魅力的な部分も持っている。そんな善悪合わせ持った複雑な人間像が上手く描けている。
デヴィッドの人物描写も秀逸。頭の切れる弁護士だが、どう考えても殺すと問題が厄介になる人間を、自分の感情を優先させて殺してしまったり、犯罪の実行前に麻薬をやってハイになったりする。そうやって一線を越えてしまう人間的な弱さが表現されていた。
エンディングの夕焼けに染まったビーチのシーンは、カリートが見たくても見れなかった光景で、切なさを感じられたのも良かった。
強い敵より弱い味方の方が怖い
前にみていて、なんだか「スカーフェイス」とごっちゃになっていたので、BSで放送するのを幸い、もういちどみてみた。
眠くなったらまあ寝ればいいや~と気軽にみていたら、いや~やっぱりさすが、ひきこまれる。3:10AMまでまったく眠くならずに一気にみてしまった。
映像がきれいだし、音楽も重厚で美しい。ゴッドファーザーⅢをちょっと軽くしたかんじかなあ・・・。最初にラストシーンがでてきて、もう観客には、終末がわかっているわけです。神の目でみている。破滅にむかってまっすぐに、カリートの道はつづいていくのです・・・。
パチーノの男の哀愁ただよう名作。クライマックスのセントラル駅でのマフィアとの攻防シーンは手に汗にぎるゴージャスな場面だった。そしてあまりにも切ないラストである。ショーン・ペンのキレた弁護士ぶりもオミゴト。こんな格言を思い出す。「こわいのは強い奴を相手にするより弱い奴を味方にすることだ」
もっと有名になってもいい作品。
彼女と2人、いや子供と3人で楽園に行かせてあげたかった。一般人になろうとあがいたが最後の最後に届かなかった。①彼女がクラインフェルドは悪い人だと言ったことを信じればよかった。②ボートで脱獄を手伝いに行かなきゃイタリアンマフィアに狙われなかった。③のしあがったチンピラを殺しておけばよかった。④クラインフェルドを裏切ることになる司法取引を受けておけばよかった。悪人から善人になろうとしたことが大事だったが、その気持ちこそがあだとなった。セントラル駅のハラハラはアンタッチャブルより上。走る地下鉄での追っかけっこはフレンチコネクションからの影響。死ぬ間際に見た楽園の看板が動き出してジョーコッカーのユーアーソービューティフルが流れてエンドロールはジーンときました。傑作!
存在感が違うアルパチーノ
スカーフェイス・コンビ
ブライアン・デ・パルマ監督とアル・パチーノという
「スカーフェイス」コンビというだけで歓喜なのに、
共演がショーン・ペンという!俺的には狂喜乱舞です!
そしてショーン・ペンの弁護士役に合わせたあの風貌!
(撮影当日にあの風貌で現れたそうです)役者根性に脱帽です!
ラストの地下鉄からエスカレーターでの攻防は圧巻!
「アンタッチャブル」で例えると、あの有名な
「戦艦ポチョムキン」のシーンをオマージュした
階段での乳母車の攻防を彷彿とさせる感じ!
グランド・セントラル駅
麻薬密売の大物(アル・パチーノ)が敏腕弁護士(ショーン・ペン)により釈放される。
足を洗い、金を貯めて恋人(ペネロープ・アン・ミラー)と海外に行こうと考えていたが、そんなことは許されなかった。
ショーン・ペンの怪演は強烈、ラストのグランド・セントラル駅は前作を彷彿とさせる。
裏社会に生きた男の代償
良かった
クライマックスの追いかけっこは手に汗握る。が、そこへたどり着くまで...
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