「多様性のアラベスク、慈悲の結晶」タレンタイム 優しい歌 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
多様性のアラベスク、慈悲の結晶
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素朴でシンプルな青春映画のイメージを見事に裏切られました
いやいや確かにそんな映画なんだけど
繊細で奥深く、緻密なんです
これはまさに音楽のような構造
誰が主人公か、あっちこっちに舞台が変わるからはじめは戸惑いましたが、
曲が、それぞれその人物の生きている世界を代弁していると気づくと、あらあら、インド映画のようにスルスルと目に耳に入ってくる
目と耳、まさに。車の中、窓越しに、車の外で行われる光景。
ひとつとっても素晴らしい。
音。さまざまな民族、文化、生きている世界の違い。
聴こえてくる、言葉の種類の違い。
ドビュッシー、おなら。反復。
神様が作ったよう。広さ豊かさを感じました。
ベタなとこはベタなんだけど、逆にそこがすごくリアリティを感じさせているから、文句なしでございます。
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