「多民族国家マレーシアを舞台にした普遍的青春ドラマ」タレンタイム 優しい歌 chazさんの映画レビュー(感想・評価)
多民族国家マレーシアを舞台にした普遍的青春ドラマ
マレー系、インド系、中国系、ヨーロッパ系が混在し、宗教もムスリム、ヒンズーなどが、民族ごとに、ときに民族の中でも異なり、反対に民族を超えて共通することさえある社会。貧富の差や家庭の事情がそれに加わる。
さまざまなオトナの事情があってややこしい事態が生じるなか、シンプルに人が人を好きになること、相手を大切に思う真情が、それらをのりこえる橋となる、のか。
んん、面白くなりそう。
音楽も悪くない。
感情移入できなかったのは、コテコテのギャグや分かり易すぎる演技、人工的に過ぎる状況設定、無理がある人物造形などのせいかな?いろいろな意味で、過剰でした。
ヤスミン・アフマド最後の作品。もちろん彼女にはそんな意識はなかっただろうが、集大成となってしまった作品。
これが最高傑作とされることを一番悔しく思っているのは、彼女かもしれない。
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