「それなりにはハラハラさせられたが、各人の行動に結構イライラ」タイガー・ハウス スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
それなりにはハラハラさせられたが、各人の行動に結構イライラ
強盗団VS女子高生、そのシチュエーションだけでまあそれなりには楽しめましたが、突っ込みどころ満載過ぎて、見ていてかなりイライラさせられたサスペンス・スリラー映画でした。
主人公の女子高生ケリーは、逃げようと思えば何度か普通に逃げられたはずなんですよねぇ・・・何故逃げない!
彼氏を救いたい気持ちはよく分かりますが、あなた普通の女子高生ですから、相手は屈強な強盗団ですし、まずは逃げれるなら逃げてとりあえず警察に助けを求めなさいって。
まあそもそも逃げれるチャンスが無いシチュエーションの中で強盗団との攻防を描くような脚本にしなかったことが、根本的な問題なんですけど。
また彼氏も正直クズ男でしたので、命の危険を冒してまで救う価値があるのか、見た方の大半は疑問に思ったのではないでしょうか?
冒頭のシーンから既にクズ全開、あんな目に遭ったのに普通にラブラブなのが全く理解できない。
なので、基本感情移入できない映画でしたから、シチュエーションにはドキドキしつつも、それなり以上の満足度にはならない映画だったかなと・・・。
とは言え、まあこの映画は内容よりも、「メイズ・ランナー」シリーズのヒロインで今後ブレークが確実視されているカヤ・スコデラーリオVS新「トランスポーター」シリーズの主人公エド・スクレインを堪能する映画だったと思うので、その意味では内容ド返しで2人を見るだけなら十分満喫できる映画ではあったかなと思いました。
「メイズ・ランナー」の2までの段階ではいまいち目立っていなかったカヤでしたから、ようやくガッツリ堪能できただけ自分の中では見て損は無かったです。
でも、美人ではあるけどやっぱり華がない印象は変わらずでしたけどね・・・。
一方のエド・スクレインは強盗団でもバカ担当、故に後先考えず簡単に人を殺せる狂気は孕んでいたので、ドキドキはさせられましたが、行動がマヌケだったので、やっぱりイライラ。
そして、やっぱりこちらも華がない印象は変わらずでした・・・。
ジャケ写の様子から結構派手なアクションもあるのかと思いきや、最後ちょっとだけでしたし、まあつまらなくはなかったけど、役者も含めて全体的な地味さは拭えない映画だったかなと。
ラストの意外な黒幕の正体も、全く驚けず、ただ金の行方とラストの表情にはちょっとビックリでした・・・・。