劇場公開日 2016年6月1日

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「On this face, I'm happy to sit down.苦節11年。ライアン・レイノルズの想いが詰まったアクションコメディ!」デッドプール アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0On this face, I'm happy to sit down.苦節11年。ライアン・レイノルズの想いが詰まったアクションコメディ!

2016年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

始まりは11年前。「ウルヴァリン X-MEN ZERO」にデッドプールが出るという事でアメコミ好きの中では話題になったものですが・・・実際は大きくアレンジが加えられ白い肌に口を縫われ両手に刀が付いているという姿。「こんなのデッドプールじゃない!」といった批判に「じゃぁ本物のデッドプール作ってやんよ!」と始めたのが、そのデッドプールを演じたライアン・レイノルズ本人。そこから何度も話は浮かんでは消え、途中DCで「グリーン・ランタン」に寄り道してはコケて・・・そして遂に完成した正真正銘「デッドプール」はファン納得の「デッドプール」でした!制作にも名を連ねているライアン・レイノルズ。良くやってくれました。

デッドプール(ウェイド・ウィルソン/通称デップー/日本での一人称は俺ちゃん)の見た目はもちろんの事ですが、原作アメコミでもガンガンやってる「第4の壁」を超えてきてくれる事が嬉しい。作った方デッドプールを良くわかっていらっしゃる。内容にはエログロが含まれてますが、エロやグロのないデップーなんてデップーじゃないですしね。アメコミ作品の映画化で果敢にもR15でやってくれた事に感謝です。

映画ネタもかなり盛り込まれているので知っている人はより楽しめます。酒場のシーンで友人ウィーゼルがウェイドに「go get'em, Tiger」っていうセリフは、スパイダーマンでMJがピーターに良くいうセリフのパクリなのですが、正直「何人わかるの?」っと思いました。ヒーロー着地はアイアンマンだけでなくブラック・ウィドウもやっているので、ライアン・レイノルズの元嫁さんのスカーレット・ヨハンソンもしっかり茶化してますし。

こういった良く観ると盛り込まれているネタが多く、探し始めると一時も油断できません。ネタを探すリピーターを呼ぶことが、きっとアメリカでの大ヒットにつながったのでしょう。日本人にはわかりにくい事も多いのでアメリカ人だったらもっと楽しめたに違いない!!

ちなみに最近日本で発売されている邦訳アメコミでデッドプールはかなりの数を占めるようになってきましたが、個人的には「マーク・ウィズ・ア・マウス」という作品が一番おススメです。かなりカオスな内容ですがキャップやウルヴァリンも出てきて、いかにもデッドプールらしい内容です。

アクション大作を期待すると肩透かしかもしれないですが、デップーの楽しみ方を知ってればこの上なく楽しめる一作。近年アメコミ映画が増えた今のタイミングだからこそ出来た作品ですが、何も考えなくても楽しめ、「このネタはアレか?」っと考えながらでも楽しめる作品でした!!

アキ爺