カノンのレビュー・感想・評価
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霧が晴れていく時の故郷の情景
幼少期にアルコール依存症に陥った母にわだかまりを抱えた三姉妹が母の足跡を辿る事で母の届かなった娘達への愛を少しずつ知る事になり、小さなエピソードの積み重ねが母へのわだかまりを融かしていくのだが、霧が晴れて視界が開ける事で三姉妹自身の人生に踏み込んで行く展開に希望を感じる。 日常生活に近い風景を大事にする監督さんのようで、黒部の大自然とは無縁の日常生活に近い場所の景色が返って、故郷の情景として印象に残った。 三姉妹が母に対して心的外傷を抱くようになる前の、母との幸せだった頃の小さな想い出の映像が在れば、三姉妹の幼少時代のピアノの演奏会の挿話が納得しやすいのではと思った。
ベテラン女優の力
島田さん、多岐川さん、古村さん、保奈美さん、さすがです。ミムラさんはまたファンになりました。佐々木さんスクリーンでさらに綺麗です。 内容はテレビドラマでもと言う感じですがスクリーンで鑑賞すると三割増しに。
切ない後に心洗われ浄化される映画
美しいものが美しくなるのは、やはり生き方。 舞台挨拶を見ていたが、比嘉愛未、ミムラ、佐々木希、多岐川裕美、鈴木保奈美、桐山漣、皆さん人柄が会話のコンビネーションに表れていた。そして本編。素晴らしいです。 キャスト全員のキャラクターが、細やかに描かれ、主役だけでなく、どの登場人物にも感情移入できるのが、この映画の質の良さを表している。 物語が進んでいくにつれ、心に溜まる感情が後半随所のシーンで、溢れてきて、嗚咽を抑えることが出来なかった。 キーワードのカノンやひまわり見るたびに、今後この映画を思い出し、それとともにこの時の感情が沸き起こってくる。 そんな映画になるような気がした。
足跡
これでもかってぐらい都合が良くて、これでもかってぐらいベタな母親の話と、その話に向き合っていくこれでもかってぐらい抱えちゃってる3姉妹。 それはそれじゃないか?という考えは微塵も感じさせない同情っぷりと許しっぷりだけどなかなか泣ける。
じわじわと来る
邦画を映画館で見るのは初めてかもしれません。邦画はいつもDVDで済ませてましたけど邦画は映画館で観てこそ、と感じてしまいました。 登場人物姉妹たちの日常の葛藤と相まって、溜めて溜めてじわっと涙腺が崩壊しました。下馬評はどうか知りませんが佐々木希さんの末娘らしい自然な演技、正義感がとても好印象でした。エンディングの主題歌セピアは作品の世界観をとてもマッチしていて違和感なく映画の感動に余韻を持たせてくれました。
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