明日へのレビュー・感想・評価
全7件を表示
3.4
いい映画でした。
その人達の生活感や食事、文化、雰囲気のわかる内容でした
生きている人たち、そこで働いている人たち
そういたものが表現されているように思いました。
個人的には、会社側の派遣切り替えは世の情勢的に合理的な部分があるなと思いました。
しかし、契約破棄はどう考えても合理性・正当事由が欠如しているので、そこが不当だったなと感じます。
こうした問題は今後日本でも問題になりそうです。
正直レジ人員は半分に、品出しだけは残りそうです。
人がどんどん要らなくなる。
高度人材以外、働く余地がなってくる
ベーシックインカムを含めて新しい政策が必要になってくると感じました。
ヨムジョンア
日本にもゲットーが生まれつつあるけれど、韓国にはずっと残ってて。クラスにスマホを買えなくて修学旅行行けない子が2人いて、息子は貧乏を恥ずかしく思っていて、っていう真面目なゲットー住民の話。住んでるところを映すべきだし、食べるものを映すべきだし、映してるけどなんなら美味しそうだし、電気止まってすぐロウソクだし、大工のお父さんどうなってんのって話だし、貧乏の怖さや垢くささは描かれていないし、息子と同じく貧乏な娘の話の方が面白いし、クラスの底辺として描くか、弱者として描くかの違いだけど、貧乏を弱者と捉えるとなんの面白みもないし、ルサンチマンが生まれないから闘争にならない。
2007年でもこんな状態だったのか
2007年に韓国で実際に起きた労働争議を描く。
会社側の不当労働行為は卑劣極まりなく、こんなことが韓国社会で許されていたということが信じられない。
人間ドラマもはさまれるのだが、争議に対するマスコミや法曹界の対応がほとんど描かれず、イライラしながら終わり、最後のテロップも不十分だ。
『明日へ』って、それはないだろう
これもまた邦題の失敗作。
なぜ카트のままにしなかった。意訳しすぎて、面白く無くなってしまった。
せっかくの社会派ドラマだったのに。安っぽさだけが出てきてしまった。「明日へ」ってどんな意味?最後のシーンの카트こそ、意味があったのに、この題名でズタズタ・・。
*今回も기억이이 이야기의 중심이다でした。
まずは生活費。
2007年に韓国で起こった事件の映画化。大型スーパーの女性
従業員達が雇用解除の撤回を求め長期に渡り店舗を占拠した
実話らしい。非正規雇用者の現実は日本でもほぼ同じだった。
正社員への道のりがいかに厳しく、やっとなれたものの解雇。
シングルマザーなど生活の為に働いている人々にはまさかの
通告であり、その後の求職活動も(歳が歳では)ままならない。
自らもそんな現実を目の当たりにしてきたので他人事ではない
が、結局会社に訴える前に生活費の確保である。食費も支払も
待ってなどくれない。とにかく生きるためにどうするべきか。
世知辛い世の中ではいかに頭を使って生き残るかが最重要課題。
若い頃からの蓄えやいざという時の気構えは万全にしておく事。
従業員もそれぞれに立場が違うだろうが、一丸となって運動を
続けることの難しさや不可能に近い勝訴がリアルに迫ってくる。
(子供達も辛い。でもアルバイトでお金の有難みが分かるよね)
すごいわ、韓国エンタメ界!
まず、朝8時50分開始の映画で、韓国のおばさんたちの話だからと思って、15分ぐらい前に行ったら、とんでもない!満席で見られなかった!なにこれ?なんでこんな人気が。翌日の予約も、もうほぼチケット売り切れ。実は主人公の息子役が、EXOというアイドルグループの一員だったらしく、若い女の子がたくさん来てました。10代、20代の若い女の子が図らずもこの映画を見るのはとてもいいことだと思いましたが、新宿で見る方はご注意を。
で、映画の方はと言えば、韓国エンタメ界の凄さを改めて感じました!
ラスト主人公とその仲間の二人のシーン。すごいなあ。素晴らしいとしか言えない。原語タイトル『カート』なんですね。
私はこの話の元になったイーランド闘争を知っていて、それで見に行ったんです。非正規のおばちゃんたちの悪徳大資本に対する闘いをリアルタイムで応援していましたし、その闘いのドキュメントも見た記憶があります。日本ではついぞ見られない労働者の必死の闘い。
これをねえ、商業映画にしちゃうって、そこがまず考えられないでしょう、この国では。題材になるような闘争もあんまりないってのもあるけど、まず、この視点が日本のエンタメ界にはないと思う。(因みにこの視点から作られたと思う、私が今年見た映画では、『パレードへようこそ』とか『サンドラの週末』です。プ・ジヨン監督は『サンドラの週末』のダルデンヌ兄弟やケン・ローチ好きと言ってるんで、やっぱりそうなんですよ。確固とした視点があるんですね、この監督は。) 後から知ったのですが韓国の名だたる女優がでているそうで、韓国のエンタメ界ふところ深いです、羨ましいです、尊敬します。
虐げられた人たちが固まりを作って闘おうとするってことは、津々浦々、あらゆる時代にあることです。私も自分の職場で一労働者として、悪徳経営やそれを支える御用組合に対してぶつかっているので、ここに描かれていることが身に沁みてわかってしまう。みんなが立て籠もって、自己紹介するシーンなんて、身につまされて、泣きました。弱い労働者が職場の命令に逆らって立ち上がるって、本当に勇気がいることですから。
最初は興奮して見ていましたが、その後の展開は、なんだか?がついて、家族のことととか、個人の話にどんどん縮まっていく感じがして、盛り上がった気分が萎んでいきました。ついには主人公の決起を促した仲間の方が裏切るところまでいってしまう。実際の闘争は立て籠もり期間も長かったはずですが、警察導入も、なんだか闘争開始翌日かと思うぐらいあっさりしていて、拍子抜けしました。
しかし、全てを見終わってからわかるのは、2時間でエンターテイメントとしてこの闘争全てを伝えるのは無理なので、削るところは思いっきり削ったんですね。労働者の団結が切り崩されて行くところは、余りしつこく描かなかった。逆にこの闘いは、実際には多くの労働者の心を掴み、闘いを応援する人たちがたくさんでたのに、その拡がりも余り描かなかった。そこに私は不満を感じていました、ラストシーンが来るまでは。
しかし、絶望的な状況の中であくまでも解雇撤回を求め続け、諦めず、ついにラストで実力闘争を再び試みる!ここが実は圧巻だった!
一度分断されていた労働者たちが、また一つの塊として一気にカートと共に押し寄せてくる!
そして、ここで終わる。そのあとの結末は、短い文章で書かれるだけ。
長い闘争の中で、闘争に参加した一人一人に色々な思いと変化があったはず。その重い経過を想像するにつけ、この物語をエンターテイメントとして作り上げたという力技に感服しました。主人公の変化が、息子の問題をかませて起きるという作り。なるほどこういうやり方もあるんだなあと思います。
最後の最後、主人公と仲間の二人がこっちに向かって突っ込んでくるスチール画像は、ずっと私の心に残るものになりそうです。
本当に今なお胸が熱くなる映画で、プ・ジヨン監督のこれからに注目していきたいです。
韓国らしい労組抗争。
実話。
韓国らしいなー、と思った。
結局は当事者同士の問題になってしまうのかもしれないけど…。弱者の労働者のが圧倒的に弱い。実話だから美化することも出来ないと思うけど、これだけ大騒動になったら世間がもう少し味方につかなかったものか。
子供のアルバイト未払いに母さんが経営者にしっかり立ち向かうところは気分爽快。
全7件を表示