セトウツミのレビュー・感想・評価
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THE・ほんわか
こういう時間が大切やったなぁ
作中は大半が瀬戸と内海という2人の主人公が河原で座って喋っているだけ・・・
結果的にかなり攻めた映画となっています。
クールでインテリの内海とお調子者の瀬戸。
好対照な2人が無駄話をしたり、ちょっと深い話をしたり。
こんな青春も悪くない。
学生の頃のこういう無駄な時間が今となっては大切な時間だったんだなぁ・・・と
歳を取ってから、そう思える。
■今をときめく人気俳優が集結している!
菅田将暉、中条あやみ、岡山天音などなど今をときめく若手俳優さんが出てて・・
なかなか見ごたえありますね。
■丁度よい空気感と面白さ
菅田将暉くん、大阪出身だからやっぱ関西人のノリとかリアクション最高やなw
ツッコミも絶妙な間やし、ずっと見てられるw
池松壮亮さんは福岡出身なのに関西弁を違和感なく喋ってて
NHKみたいなエセ関西弁じゃなくて、いい感じでした。
■映像を見なくても楽しめる
家事しながらイヤホンして聞いてるだけでも楽しめます。
ちょっとしたラジオを聞いてるようなww
とくに盛り上がりもないし起承転結もありませんが、
なんかずっと見てしまう・・・不思議な感覚w
スローテンポで序盤は「これを75分やるんか・・」と思いましたがあっという間の75分でした。
【性格も学力も違う17歳の高校生男子の大阪のどこかの川沿いでの、おバカな会話劇。いとをかし。】
豊かな時間
監督をはじめとする方々のトークイベント付き上映会で鑑賞。
そのトークでも、コントと映画の狭間が話題になっていたが、本当に微妙な匙加減。これがお笑いタレントのアドリブもどきのグダグダで撮られていたら、観るも無残なものになっていただろう。
話すだけ、でもそれだけで成立している、稀有な映画。
高校生男子のぐだぐだな放課後ライフ。
だが、これほど濃密で豊かな時間があるのだろうか。
予告や配信されている特報・ポスターから想像する二人の関係性には軽く裏切られた。幼馴染の腐れ縁だと思っていた。
幼馴染ではないところの、瀬戸と内海の関係性がどうなっていくのかという緊張感。
話の顛末がどこに飛んでいくかわからない、情があふれ出る瀬戸。
論理思考で達観というより世の中舐め切っているようにみえる内海。
この二人の会話がなぜか続いていくのが面白い。
(そこを端的に示すエピソードから入る構成もすごい。原作のどのエピソードを映画化するか、練りに練られているのだろう)
家族背景が見え見えの瀬戸、対して内海は家族がいるのかと思ってしまうほど、家族が見えない。
そんな二人が抱える問題点も絡みつつ、話が展開する。そこがコントとは違うのだろう。
そして、話を重ねるごとの内海の変化。内海の、瀬戸との関わり方が、映画が進むにつれて変わってくる。ああ、内海の成長物語でもあるのかと思う。これもただのコント集ではなく、映画として成り立っている要因なのではないか。
演技派として安定感のある演技を見せる池松氏。勢いにのっている菅田氏の二人の掛け合いが絶妙。
ラストの缶紅茶の渡し方は、池松氏のアイディアだそうだ(公開時の監督ティーチインで聞いた話)。
なんでそうやって渡すかなと大爆笑。内海の気持ちがこそばゆい。
あのラストで鑑賞後感がまったく変わる。
凄すぎる。
正直、樫村さん・エピローグはいらないと、初見では思った。ちょっと説教臭いと思った。その時間があるのなら、瀬戸と内海を観ていたい。
でも、何度も観ているうちに、樫村さんが地団駄踏むからこそ見えてくる、女子への女神的イメージがちらつくも、この二人の間に生身の女子は入れない…これぞ、思春期だよなあとこそばゆいおももちが増した。
なんという、練られた展開!
そして、そのエピソードを区切るあの楽曲が、瀬戸と内海の青春に、華と諦めと言うか哀愁を添える。
自由なようでいて制約のある人生。制約があるようで自由な人生。
映画としてもお金を払ってでも観る価値があるが、
かってのウルトラファイトのように15分程度の番組として、いつまでも観ていたい。
と同時にDVD等で永久保存版、時折ブランデーをたしなむかのように愛でたい映画。
㊟予告には本編と同じ場面ありますが、特報で流れているエピソードは映画にはない。特報や予告を観て、観た気にならないで。
(漫画・ドラマ版未見:役者が違うから怖くて見られない…)
面白い
主演の二人は良かった。
ほのぼの
何も考えないときに観る映画
ドラマ版も見ましたが、個人的には映画の方が凝縮していてテンポが良くて好きです
又吉さんとかバカリズムさんとか好きな人はハマると思います
大きな起伏がないので淡々と見れます
なので感情が大きく動いているときより
あーーー暇だ何にもする事がねぇ
って感情の時に見ると良いと思います
大爆笑ではなく、クスリとしたい時におすすめです
笑おうと思って見る映画ではなくて、
あー疲れたちょっと寝たいわって時に見ると良いと思います(褒め言葉です)
ゆるゆると書きましたが、
煩くない程度の声量と、わざとらしくならないリアクションと、間合いのテンポの良さはやはり俳優さんの技量だと思います
何も考えずに見れるのは上記の条件揃ってこそ雑念がなく見れると思います
あとちょっぴり切ない要素もありです
学生時代のいろんな気持ちを思い出せて良いかもです
あくまでも感情の起伏がない時に
ゆるゆる見てこそ気付ける魅力があると思います
好きが過ぎる
男子高校生の日常
油断してると沁みる映画
シュール
シュールって単語の意味はよく分かってないんだけど、この作品にはこの単語が当てはまるような気がする。
1話を受け入れられたら、以降は結構観ていける。何気に深い話しが展開…あ、いや、これも1つの要素なのだろう。
全編通して、とてもつまらなく貴重な時間が流れてる。
なんだか、自分の高校生活を観てるようでこそばゆい。重たい話も軽い話も、やっぱり同じトーンで話してた時間の事を思い出す。
ただでも、やっぱり冷静になって思うのは、演者2人の資質と、監督の感覚の絶妙さか。
公開当時、お2人のどちらかが言ってた。
「2人で喋ってるだけなんです。オモロイと思うんかなぁと思うんですけど、なんか見れてまうんですよね。変な映画です。」
みたいな事を。
そう、観れてしまう。
ホント、不思議。
何も完結しないし、何が始まってるわけでもない。でも、あの時期が詰まってるし、友情も恋も描かれてる。
映画とコントの中間のような感覚なんだけど、さて、他のコンビで観たいかと問われればそうでもない。
おかわりは、もういらないかなぁ。
あの時期が戻ってこないのと同じく、この作品に帰る事はないと思う。
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