「殆ど動きが無い」セトウツミ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
殆ど動きが無い
総合:60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
何の前振りもなく、河原でただ高校生2人が話すだけ。その話自体を聞き、またその話の中から2人の関係と過去ならびに周囲の人々のことがわかってくる。彼らは何者なのか、なぜここでいつも話をしているのか、彼らの置かれている状況はどうなのか。舞台劇の映画化のようでそれとはまた違う非常に変わり種の映画だが、長くもないので飽きるまではいかなかった。タンゴが意外に作品の雰囲気に合っていた。
だが2人の性格と関係が明らかになっていく部分に面白みはあるとはいうものの、物語の動きも進展も少なくその部分での楽しめるものではない。登場人物も高校生というには実年齢が老けすぎていて高校生に見えない。こういう作品は実年齢に近い俳優を使わないと、高校生らしい危うさや心の動揺が伝わらない。
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