「MAXアクションとカスタムハーレーを見よ!」HiGH&LOW THE MOVIE Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)
MAXアクションとカスタムハーレーを見よ!
まぁ内容は邦画でやり尽くされた、
学園抗争ものなカンジです。
古くはBE BOP HIGH SCHOOLから
クローズまで。
何かのきっかけで戦う。
もしくは共通の敵に向かって、
力を合わせる的な。
男は好きですよ、こういうの。
でも女子は、
ただ喧嘩してるだけ?的な意見も
ありました。(笑)
だからといって
シンプルではなく、
登場人物は多いわ、
チーム構成が複雑やら、
想いもさまざだから、
やたら回想シーンで説明が入ります。
けっこう時間軸もバラバラだから、
ドラマを見てないと
理解できないかも。
音楽の使い方が気になりました。
もちろんLDHだし、
楽曲でCDやらLIVEやらやってるから、
戦略なのでしょう。
曲もさすがにカッコイイです。
しかし全編にわたって、
音楽の鳴ってないシーンを
探すのが困難なほど、
流れ続けます。
だからイマイチ感情移入できず、
永遠とMVを観てような感覚に。
映画としての音楽の考え方は、
完全に無視されちゃってますね。
まぁいろいろありますが、
役者たちは皆、よかったと思います。
それぞれに雰囲気があって、
キャラの世界観もよく計算されています。
特に岩田剛典さん、鈴木伸之さん、
窪田正孝さん、イ・スンヒョンさんは
存在感ありましたね。
スタントを使わない
体を張ったアクションだから、
リアリティも素晴らしい。
けどやっぱり
邦画のリミットを越えてきたスケール感が、
この映画最大の魅力でしょうね。
設定、セット、俳優の数、装置やカメラワークで、
圧倒的迫力を生み出してます。
監督はLDHのMVを中心に、
力をつけてきた久保茂昭さん。
実は僕も以前
お仕事したことあるんですけど、
アイデアが溢れ出てくる、天才でした。
MVで養ってきた、
ノウハウや技術や予算感が見事に集結して、
邦画の概念をぶち壊していますね。
次作は音楽に頼らない演出も、
是非観てみたいものです。
特筆すべきは、
劇中でこれでもかと出てくる、
チョッパーバイクたち!
そしてノーマルなんて一台も出てこない、
その不良クオリティ。
HIROさんがさがしてきたカスタムショップ、
BAD LANDとセレクテッドカスタム。
そこできっちりいじられた、
カスタムハーレーは、
男たちのココロを鷲掴みにするでしょう。
しかしみんな大型免許取ったんですかね?
神戸の埠頭を貸し切って撮影されたみたいだから、
免許はいらなかったのかな。
TAKAHIROさんと登坂広臣さん演じる
雨宮兄弟の、DIABLOとV-RODは必見です。
これね、LDHファンだけじゃもったいない。
豪華アクションとカスタムハーレーを見よ!ってカンジ(笑)
ハーレーのアーカイブとしても、価値ある映画ですよ。
若者のバイク離れが止まらない昨今、
こういう映画に影響されて流行るといいですね。
僕もイージーライダーや、
ハーレーダビッドソン&マルボロマンを観て、
好きになったんですから。
けどね、劇中のハーレーは、
500万以上するのばかりだから、
同じのは買えないけどね(笑)