「辛い。辛すぎ。」最愛の子 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
辛い。辛すぎ。
取り返した我が子を抱いて畑の中を走る走る走る走る···
村中の人間が総出でそれを追いかける、追う追う追う追う···
誘拐の多発。一人っ子政策の歪みの中で 大都会から我が子を取り返しに来た父親母親を農民たちが農具を手に手に追撃するシーンは余りに容赦なくて執拗に見えた。
つまり、
この村のあの小さな兄妹は“街からさらって来た子“なのだと村民全員は知っていたからなのだろうなぁ。
都会者への怒りや国政への抵抗を、あの長いシーンで感じました。
サンザシと自らの体を手土産に貧しい農村から出てきた素朴な農婦へのあの無慈悲なラストシーンには、こちらまで打ちのめされて立ち上がれなくなる。
辛すぎだよ・・・
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ジョニーデブさんのコメント
2020年7月11日
あの村で子供を見つけ強引に奪って行くシーンを見たとき、子供はすごく嫌がっているので、もしかしたら両親はあまりにも疲れてしまって、他人の子供を自分の子供と見誤っているのかとさえ思ってしまった。DNA鑑定で本当に自分の子供ということがわかり、ハッピーエンドで映画は終わりかと思っていた。そしたら、その後の展開が凄まじかったですね。これでもか、これでもかという色んなエピソードのてんこ盛りでしたね。