「最愛の両親。」最愛の子 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
最愛の両親。
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中国で頻発する人身売買目的の幼児誘拐、息子を誘拐された実親
と誘拐されたとは知らずに育てた育親の運命が前後枠で描かれる。
実話ベースの辛く報われない話なのだが、息子役の好演と育親を
演じるV・チャオの演技に恐れ入る。エ?これが彼女?と思う程。
血の繋がりは勿論、子供を奪われた親の気持ちは計り知れないが
夫の子供と信じて愛情を注ぎ続けた育親の元へ帰りたがる息子を
前にアタフタ、育親は育親で何とか子供を取り戻そうと裁判まで
起こそうとする。挟まれた子供がどんな思いで親達を見つめたか、
運命を受け入れるまでの過程が非常に切ない。片や夫婦が離婚し
片や夫と死別した境遇の妻が争奪戦を繰り広げる皮肉に胸が痛む。
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