劇場公開日 2016年1月16日

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「社会と個人を抉り出す」最愛の子 critique_0102さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0社会と個人を抉り出す

2016年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

冒頭部分から快作の期待。
絡まり合う配電コードは、一人ひとりの生の現れ。
そしてそれは国の政策に弄ばれる人の姿。
人の崇高な愛という感情も、社会制度の中でしか語られない。語ることをゆるさえれない。その社会では、母であることもまた、強制された社会的通念だ。

ビッキー・チャオにハオ・レイ。

彼女らが演じたのは、母性という言葉では片付けられない、一人一人の生と性の慟哭であったかもしれない。

critique_0102