最愛の子のレビュー・感想・評価
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全員が可哀想で報われない
我が子をさらわれた父母。
さらわれた先の母。
子供。
三者すべて全員がかわいそうで報われないお話。
我が子に拒絶され。
我が子と会っただけで罵られ。
父母妹から引き離され。
だれが一番悪いってさらった父な。
自分が、日本が?、どれだけ幸福で、
愛されて守られて育てられたことを実感しました。
橋の下で拾われてないもん…(>_<)
ポンポンが連れて行かれるとき、
さらわれた先の母を
ずっと呼んでいたシーン一番キツかった(´;д;`)
罪を犯さなくても真っ当な我が子を作れたなんて。
つらいなあ。
16.10.11 スカパー
面白いけど気持ちが乗らない
ストーリーは本当に面白かった。ポンポンが見つかるまでの前半の主人公をティエンが、後半をリーが務め、二部構成みたいになっているけれど、どちらも良かったと思う。
前半のすごく中国っぽい考え方の人々が強烈だよね。とにかく自分の利益のことしか考えない。
特に、護身の道具を持っていないと情報提供者に会うことすらままならない社会に、誘拐以上の恐怖を感じた。
困って弱っている人間に対して弱味につけこみ更に攻撃を加えて奪おうとする者には人間性などあるのだろうかと恐ろしくなる。
愛する息子を必死に探す父親と、人の心を解さない人々の対比としても面白いし、そういった人々が蔓延る社会は駄目だと批判しているようでもあったね。
その一方で、極端に善き人も登場させてバランスをとろうとしている気もしてくるけど、それはまあ、ね。
後半はリーを演じたヴィッキー・チャオの鬼気迫る演技がとにかく見所。
彼女だけ熱が入りすぎてて他の演者との温度差が凄かったけど、リーの、都会に馴染めていない感じ、浮いた感じが出ていて良かったようにも思う。
それで、ストーリーと内容に関しては文句なく面白いと思うけど、ちゃんとした理由があって星3つにする。
全体的に間延びした感じで気持ちが乗らなかった のが原因だ。
具体的には、農村から逃げる場面やリーがバスから飛び出した後の場面などの描写が長すぎて、強制的に集中力を切らされてるのかと思ったほど。
無駄に長いだけの無意味そうな描写も最後まで観てから考えるとちゃんと意味があったし、二回目の鑑賞であったなら入り込めるかもしれないけれど、今は第一印象を大事に評価を下げる。
リーが妊娠を知らされるラストシーンで、彼女もまた旦那に嘘をつかれていた被害者であると知ることが出来る。その後の本人映像からも、この作品は最初から悲劇のリーの物語であったとわかる。
上に書いた長すぎる描写の場面は主にリーが酷い目に合う場面なのだが、初見でティエンに肩入れしている状態で可哀想なリーをたっぷり見せられても何の感情も湧かないよ。
だって、リーに対してどう感じていいのか見定めている最中なんだもの。
徐々に盛り上がっていくならいいが、リーのほぼ初登場の場面で悲劇のヒロイン演出をするのは明らかに間違いだった。
地雷映画だった。
後、55分。
14億人も中国にはいるわけだから、こう言ったケースもあるのかも知れない。しかし、どんなに騒いだ所で、誘拐を肯定する理由にはいかない。
もう一度確認するが、誘拐が良いとは絶対に言えない。
話はそれで終了するはずだが。
後、45分あるが、どうやら、この映画も地雷映画のようだ。可愛い子供を使って、その仕草から涙を誘う。使い古された手だが、骨子がしっかりしていれば、共感を持てる。しかし、それが哀れだからと言って、誘拐を肯定したり、施設で生活する者が不幸せと括る事が問題だ。そもそも、行政や司法を信用できない中国人民は、その民族性の品の質を疑わるか、三権分立を疑われるがそれで良いのだろうか?
後、30分。話が妙な方向へ動くが、浪花節の調子に変わりない。
なんでこんな映画作るんでしょうかね。もっとも、この演出家は中華系タイ人のようで、そんなに子供欲しいなら、タイ人の難民受け入れて。って事か?タイに難民なんて居たっけ?
後、8分。超変な方向へ!
最後にいつものパターンは良いが、つまり、フィクションって言っている。この演出家は人身売買を肯定する側なのだろうか?
我が子を愛して
人身売買組織に幼い息子を誘拐された元夫婦。
2007年に中国・深圳で起きた事件が基。
主演のヴィッキー・チャオが誘拐された息子の母親を演じ、探し続け、遂に見つけ出すも、幼かった息子は実の両親の事を覚えておらず、育ての親を本当の親と思い、実の両親は苦悩する…。
てっきりそんな話だと思っていた。
確かにそうではあるが、いい意味で違ってもいた。
前半は実の両親側から。
母親が元夫に息子を預けに来る。追い掛けて来る息子に気付くも、気付かないフリして…。
この時、息子は姿を消す。母親はこの時の事をずっと後悔する…。
自分たちと同じ子供が行方不明になった親たちによる“探す会”に参加。
誘拐は世界各国の問題だが、人口が多い中国は尚更だろう。ピーター・チャン監督が児童誘拐や現代中国への訴えを込める。
3年後息子と思われる子供が見つかり、貧しい村へ。
その子供の額に息子と同じ傷痕が。遂に見付け出した我が子…!
連れ帰ろうとするが、息子は実の両親の事を覚えておらず、「ママ!ママ!」と助けを求める。
息子を抱いて逃げる両親。追い掛けて来る女性。この女性=育ての母がヴィッキー・チャオ。
ここから話の比重は“育ての親”側へ…。
実の両親の苦悩は計り知れない。
せっかく息子を探し出したというのに、息子は覚えていない。寧ろ、“誘拐された”と思っている。反抗的な態度。
“ママ”に会う事をせがむ。
育ての母。どういう経緯でこの女性の元に居るのか…?
夫が捨て子を拾ってきたと言うが、実は夫は人身売買組織の一員。
それを知らず、孤児を引き取り、我が子として育てていたのだ。
警察にて事情聴取。警察に身の潔白と息子を返して!…と訴えるが、“誘拐犯の妻”の言う事など誰も聞く耳を持ちやしない。
そう、世間一般的には“誘拐犯の妻”なのだ。子供を返して? 誘拐犯が何寝惚けた事を言っている?
あるシーンで“探す会”と出くわす。凄まじいまでの非難、暴行まで…。
何も彼女自身が悪い訳じゃない。なのに、子供を誘拐された悲しみと犯人への憎しみをぶつけるかのように…。
このシーンはあまりにも不憫だ。実の両親側だけじゃなく、育ての母側にも苦悩と感情移入してしまう。
不条理なのは充分分かっている。が、彼女には微塵の悪意は無く、“息子”を愛していた。
ヴィッキー・チャオがノーメイクで熱演。
裁判で争う事に。
不利なのは承知。でも、“子供たち”を取り返したい。
村の家にはもう一人女の子が。経緯は同じ。
女の子は両親が見つからず、施設に預けられている。
子供二人と家に帰る事が望み。
実の両親はその女の子も引き取る考え。
二人も奪われたくない。
…が、“誘拐犯の妻”の立場は弱い。裁判長も明らかに見下している。
実の母親に問題発覚するも、そもそも勝ち目などない。
時々“息子”の様子を伺いに来る。実の親からは邪険にされる。
「桃アレルギーだから気を付けて」
実の親が知らない気遣いが胸打つ…。
息子は実の親の元で再スタートを始める。これで良かったのだ。が、何か“めでたしめでたし”とは違う…。
子供たちを忘れられない育ての母。純粋に子供を欲する気持ちは罪なのか…?
そんな彼女に思わぬ報せ。
本来なら嬉しい“誕生”だが、泣き崩れる。
中国の“一人っ子政策”の問題が絡んでいるそうだが、私はこう感じた。
じゃあ今までの苦悩や取り返しのつかない事は何だったのか…?
誘拐された子供たちも、関わる大人たちも、誘拐犯以外皆被害者だ。
子どもの父、母、その再婚相手、誘拐犯の妻、その妻をサポートする弁護士、子供の保護施設の所長、家族会の会長、 それぞれの立場に愛憎や葛藤があって、 見ていてつらい瞬間がある。
動画配信で映画「最愛の子」を見た。
劇場公開日:2016年1月16日
2014年製作/130分/G/中国・香港合作
原題:親愛的 Dearest
配給:ハピネット、ビターズ・エンド
黄渤
郝蕾
趙薇
張毅
張雨綺
佟大為
張国強
黄建新
余皚磊
陳可辛監督
2007年、4歳の時に広東省深圳市で人身売買組織に誘拐され山東省で保護された孫卓と、懸賞金を出して探し続け、2021年、18歳に成長した息子と再会を果たした父・孫海洋の実話を基にしている。
黄渤と郝蕾の元夫婦は、少しの時間目を離した間に、
3歳の息子を誘拐されてしまった。
子どもを誘拐された父兄の家族会にも入会し、
父は息子を探し続けたが見つからない。
3年が過ぎたある日、情報を元に訪れた村に息子がいた。
やっと取り戻した我が子だが、
父のことも母のことも覚えていない。
誘拐犯はすでに病気で他界。
その残された妻は、保護された子どもを取り戻そうと奔走する。
子どもの父、母、その再婚相手、誘拐犯の妻、その妻をサポートする弁護士、子供の保護施設の所長、家族会の会長、
それぞれの立場に愛憎や葛藤があって、
見ていてつらい瞬間がある。
また胸が熱くなり、涙する場面もある。
誘拐犯の妻を演じたのが趙薇だということは映画を見終わってから知った。
大物監督(陳可辛)が撮った風格がある。
これはとてもいい物語だった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
珍しくいい映画
両面から見た切ない映画。久しぶりに中国映画で感動した。香川照之似のお父さんとこじるり似のお母さんがいいね。
苹果に出ていたdongdawe懂大卫も久しぶりに見たわ〜
事実に基づいた映画とはいえ、よく中国当局の放映許可が出たね〜。
ドキュメント風で辛くもある。
色々な意味で見ていて切なくなる、子供を誘拐された親子、誘拐した親子の愛が描かれており、出演者皆子供までもが熱演。
とても見応がある作品で、個人的に好きだが、最後近くで妊娠の話で纏めるのはいかがなものか。
中国香港合作作品。
中国で実際に起こった児童誘拐事件らしい。
雑貨店みたいな雰囲気の小さなネットカフェ。母親ジュアンが面会を終わり、息子ポンポンを連れ帰ったのだが、その直後にポンポンがいなくなる。警察の規則では24時間は自力で探せということらしいが、これも何だか人道的におかしい。張り紙をしたりテレビで訴えたりするも、有力な情報はなし。息子を育てられない男が養ってくれという偽情報を出すなんてのも笑えるが、笑えない・・・報償金目当てに騙そうとする奴も多いこと。
誘拐事件被害者の会に参加して、地道に息子を探すティエン。情報をもとに農村地帯でようやくポンポンを見つけたティエンとジュアンであったが、いきなり連れ去ろうとするものだから、逆に「ひとさらい!」などと村人たちから追いかけられる。ジーガンと名付けられてたポンポン。育ての母リー・ホンチン(ヴィッキー・チャオ)の夫は一年前に死んでいたが、幼児誘拐犯の嫌疑がかかっていた。妹ジーファンもいたが、誰の子かわからず施設へ預けられた。
偽の兄妹は仲良くしていて、ホンチンは妹だけでも自分の娘にしたい想いでいっぱい。ジーファンが誘拐された子ではなく、捨て子だったと証明できないと裁判に勝てないのだ。一方のジュアンも養子縁組したいと申し出て・・・といった展開。
しかし、終盤になってリー・ホンチンが妊娠していたことが判明。誰の子?
最後には実際の映像を見せて感動を与えようとしてるが、感情線がコロッと変わることとか、事実に忠実でありたいがためかチグハグ感もある。
色んな問題提起の凄い映画
子供を誘拐されて、苦労して見つけ出し、一見落着のハッピーエンド映画かなと思って見ていたら、全く違っていた。
誘拐された子供が見つかったとき、子供は両親の顔を認識できず、誘拐した女性のほうを自分の母親だと信じているところが何ともやるせなかった。もしかしたら、あまりにも息子を探すのに疲れてしまって、他人の子供なのに自分の子だと錯覚してしまったのかと思ったくらいだ。
深圳の家で、誘拐された息子と父親が一緒に住んでいるシーンとなり、息子はまだ父親に馴染めないようであるが、DNAの結果は本当の親子であることが証明されたということがわかる。
これで一件落着かと思いきや、何と、今度は誘拐した女・・・ヴィッキー・チャオ(実際には誘拐したのは亡き夫の方で、彼女自身はその事を知らなかったようであるが)が主人公となってしまう。しかも、人間関係がより複雑に色々な要素が絡み合っていく。ちょっと盛り込み過ぎな感じもあるが、ヴィッキー・チャオが主人公になってからの予測不能の想定外のてんこ盛りの展開は、個人的には大いに気にいってるところだ。見終わった後、よく考えてみれば、ヴィッキー・チャオが本当の親に子供を取り返されて、追いかけていくシーンだけで終わるはずはないよな。
誘拐されたもう1人の女の子(捨て子?)を誘拐された女が養子にする問題と彼女の離婚、ヴィッキー・チャオのほうも里親になる申請、それを担当する弁護士、 2人が法廷(調停かな?)で争う、誘拐された親たちの会のリーダーの妻の妊娠、その会のメンバーによるヴィッキー・チャオへのリンチ、最後にはヴィッキー・チャオが妊娠してしまう、これでもかというくらいの怒涛のクライマックスには圧倒されてしまった。
誘拐された子供が誘拐した女に馴染んでしまう映画は、「八日目の蝉」を思い出すが、日本映画と中国映画の違いか、全く異なる印象だ。
秀作だが重い!
①突然我が子を拐われた生みの親達の驚愕・悲嘆・苦しみは察して余りあるし、一方育ての親であるリーにしても3年間手塩に掛けて育ててきた子供を突然奪われた驚愕・悲嘆・苦しみは同等だと言える。そこがこの映画の画く不条理さの極みであろう。②主要人物は言ってみれば全て被害者である。子供の誘拐という犯罪で人生が狂わされ、また拭い去りがたい傷を負わされてしまった。誘拐犯が悪いのは当たり前だし、それを生み出し
辛い。辛すぎ。
取り返した我が子を抱いて畑の中を走る走る走る走る···
村中の人間が総出でそれを追いかける、追う追う追う追う···
誘拐の多発。一人っ子政策の歪みの中で 大都会から我が子を取り返しに来た父親母親を農民たちが農具を手に手に追撃するシーンは余りに容赦なくて執拗に見えた。
つまり、
この村のあの小さな兄妹は“街からさらって来た子“なのだと村民全員は知っていたからなのだろうなぁ。
都会者への怒りや国政への抵抗を、あの長いシーンで感じました。
サンザシと自らの体を手土産に貧しい農村から出てきた素朴な農婦へのあの無慈悲なラストシーンには、こちらまで打ちのめされて立ち上がれなくなる。
辛すぎだよ・・・
中国だからこそあり得そうな話。
悲しい…。
一人っ子政策のため、男の子が生まれなかった母親は、子孫繁栄のために娘を隠して拾ってきた男の子を育てるのですね…。
拾い子だとばかり思い育ててきた母親でしたが、実際は夫が誘拐して連れてきた子供だったという事実が切ないです。
世間から責められ、突然息子を奪われ身も心もボロボロになる母の姿が可哀想でした。
し
それでも、犯罪者の妻だったことは事実。遣る瀬無い怒りと悲しみで胸がいっぱいになりました。
子供を連れ去られた両親の必死の捜索が身を結び、再会ことは喜ばしいことです。
無知の極み
あまりに愚かなことに、かわいそうを通り越して、あっけにとられてしまった。
愛情は動物である限り芽生えるものだけど、動物と人間の違いは、理性があること。いくら必要だからといって赤ちゃんを盗むなんて許せない。こんなことで一生を不意にしてしまった親たちの悲しみが辛すぎて、腹立たしくなってしまった。
中国の抱える闇?切ない
養子じゃなくて、さらってきた子供を育てるなんて、こんな恐ろしいことが、社会問題として存在することに深い闇を感じる。被害者の会とか、辛すぎる。それでもって、主人公となるのが、さらってきた子供を育てていた女性の方で、彼女の子供への愛情とかって、わからなくはないけどややこしい。子供は一番の被害者であるし、その次はやはり実の親でしょう。それだけ罪深い犯罪ということ。
そんな終わり方ありかよ!と思ったらエンディングで
本人映像に加えて出演者との顔合わせまで見せて、
実話を元にした物語です。
ってテロップ入れてくるとは…中国映画恐るべし
子供に罪はないのだから
離婚した夫が親権を持つ三歳の男の子がさらわれる。
別れた妻は再婚していたが、元夫と協力して必死に子供を探す。
そして三年後に見つかるのだが、子供は覚えておらず、養母を慕う。
子供は前年に死んだ夫がさらってきたのだが、養母には知らされていなかった。
最後にモデルとなった親や子供たちが登場、法律では解決できない問題がとても切実に迫ってくる。
最愛の両親。
中国で頻発する人身売買目的の幼児誘拐、息子を誘拐された実親
と誘拐されたとは知らずに育てた育親の運命が前後枠で描かれる。
実話ベースの辛く報われない話なのだが、息子役の好演と育親を
演じるV・チャオの演技に恐れ入る。エ?これが彼女?と思う程。
血の繋がりは勿論、子供を奪われた親の気持ちは計り知れないが
夫の子供と信じて愛情を注ぎ続けた育親の元へ帰りたがる息子を
前にアタフタ、育親は育親で何とか子供を取り戻そうと裁判まで
起こそうとする。挟まれた子供がどんな思いで親達を見つめたか、
運命を受け入れるまでの過程が非常に切ない。片や夫婦が離婚し
片や夫と死別した境遇の妻が争奪戦を繰り広げる皮肉に胸が痛む。
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