空人のレビュー・感想・評価
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フォックスが必ずしも敬称ではない。yellowおさるさんなら良いの?
完全なフィクションである。しかも、原作者は
予科練に受かっただけの生徒。
死んで行った者の気持ちがわからぬどころか、特攻と言う極限的な状況から生還した者の気持ちなどわかろうはずもない。
特攻を犬死と言うと、文脈によっては不快感を与えると考えられている。充分に理解出来る。しかし、死んで行った者は、死ぬ瞬間に笑っている訳がないんだから、無念であった事は絶対に確かである。
手塚治虫先生「墜落機」に出て来る「オクノ君」の様な特攻隊はいなかったのだろうか。
むしろ、特攻隊に行かずに助かった人が「良かった。良かった!もう少しで死ぬところ。助かって良かった。死んじゃった人には申し訳ないけど、君達の分まで生かせてもらうよ」って言うべきだし、そうしてもらいたい。
でも、そんな事言うと不謹慎って言われる。それが問題なんだと思えどなぁ。なんで?お国の為に死ななけりゃならんの?
なんでも良いけど、僕は人を殺したり傷つける事がしたくないのと同じくらい、自分の命は大切にしたい。それが当たり前だろ。
常套文句
「平和ボケの日本人には見てもらいたい」
違うよ
「映画見なくても良いから、平和ボケでいよう」だよね。
こういう話は多くあったんだろうな…
アマプラで見かけて評価を見ると★3で、★1を付けている人もあったので逆に観てみようかと。
良かったですね。淡々としてましたが、115分、あっという間に過ぎました。
タイトルが良くないのかな… 「空人」、特攻隊の生き残りが… なんて前振りだと、今時の派手な演出や戦闘シーン、ドラマチックなストーリーを想像してみた人は★1でも不思議はなく、ましてや若い方ならつまらないのかもしれない。
ただね、高齢者の仲間入りをしている僕には、なんとなく分かるんだな。こういう時代があったことや、こういう切ない話が沢山あったのも見聞きしているし。
イタリア映画でも「ひまわり」なんて切ない映画もありましたしね。
最後が、後追いで… と思ってみたいたら、前向きな感じで終わっているのもいいです。
カメラワークは微妙に凝っていていいですね。全体的に凄くよい映画でした。
清宮零原作の小説の映画化。 清水勝雄という爺様が主人公で墓参りから...
清宮零原作の小説の映画化。
清水勝雄という爺様が主人公で墓参りからはじまる。そのお墓は、自分の代わりに死んだ先輩の墓。家族にあって60年以上逃げ続けていた卑怯者ですと謝罪するんだけど。特攻隊出撃前日の夜に外でて裸で転げるシーンある。熱出す為にやったと思われ。高熱でいけなくて欠員補充で出撃することになったのが先輩。
その先輩の妹の静子と結婚する話が手紙でされてたけど、自分のせいで死んだ先輩に申し訳なくて、静子とは結婚せずに別の女性と結婚した。息子もいる。
いろいろあって既に他界していない静子と結婚式を挙げる、ムカサリの儀式というもの。
フィクションだからいいけど後半は違和感、無理そう。
若者だからこそ観てよかった
戦争、特攻隊という、僕ら若者には遠い遠い過去のようなものを、同じ世代の役者さんたちが演じていました。彼らの切迫した演技が、その当時を知らない僕にも、戦争の苦しみを考えさせてくれました。そして、戦争が終わってもなお苦しみ続ける主人公は僕らのおじいちゃん、おばあちゃん世代。最初のシーンでその苦しみや苦悩が伝わってきました。そして、死が裏テーマかなと思わせるようないろいろな描写がさらに怖さを増していました。
しかし、戦争がテーマということで暗い作品かなと思っていましたが、映画では山形のとてもきれいな景色や明るい未来を思わせる描写も多くて、とても楽しく観ることができました。おじいちゃんと娘さんの恋愛のような関係が、とても可愛いようで生々しかったのが印象です。
全体的に大変満足な作品でした。
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