ディストラクション・ベイビーズのレビュー・感想・評価
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虚しさだけが残る
オープニングから突然始まる狂気。
柳楽優弥演じる青年の狂気の意味を知るために見ているような気分になった。
何で?なんでこんな人を殴るん?
みたいな不思議から始まる。
なんか、理由があるのかな?と
まるで意味なんかなかった。
虹郎くんの役がとても重要なポジションだった。
静かな怒り。
やり場のない怒り。
最後はもう虚しさしか残らなかった。
小松菜奈ちゃんも菅田将暉くんもいい役者さんだなぁと思いました。
ラストにそっと流れてくる向井さんの曲が虚しさを強調させてとても良かった。
刺すようなギターがより胸を苦しくさせた。
こういうのは別に面白くなくていい。
観た人がそのほとばしる何かをそれぞれ感じればいいやつ。と、思う。
向井秀徳 約束 がよかった
不愉快な映画、不愉快な社会
通りすがりの人を殴る男が主人公(柳楽優弥)、小心者だったが感化されて弱い者いじめをする男(菅田将暉)、誘拐されるがいつのまにか加害者となる女(小松菜奈)、この三人が最初から最後まで暴力をふるい、ふるわれる映画。
痛い映画なので観ていて、気分が悪くなること請け合い。
小松菜奈のアバズレっぷりは魅力的でしたが…………
おわー、ナンジャコリャ。 日本人(だけじゃないけど)のケンカ祭り感...
対比と、謎
メッセージを求めちゃいけない。
若者達の行き場のない感情を投影するかのような存在の主人公。行き詰ま...
☆☆☆★★ 初めて「イエローキッド」を観た時の衝撃は忘れられない。...
☆☆☆★★
初めて「イエローキッド」を観た時の衝撃は忘れられない。
僅か200万円で製作された日本のインディペンデントの映画が、数百億の巨費を投じたハリウッドの超大作より、遥かにスリリングで映画的興奮に満ち溢れていたのだから。
監督真利子哲也は、「極東のマンション」に於ける内側からの危うい暴力の沸き上がりを携え、世界の映画界に対しての宣戦布告を行った。
そして私が驚愕した「イエローキッド」では、妄想と現実との狭間で責めぎ合う暴力への誘いを提示し、主人公を介した監督自らの暴力に対する殻を割り始めたのだろう。
だが、それはまだ自身の内なる闘いの一つにすぎなかった…とは言えないだろうか?。更なる暴力の爆発は今回の序章にすぎなかったのだ。
今回真利子哲也が描く暴力の世界観は、SNSを介して徐々に社会へと浸透して行く。その実態はまるで、ウィルスが寄生虫の様に動物を媒介し寄生して行く様を見せられている様だった。或いは、宇宙人が人間を侵略して行くかの様に…。
「イエローキッド」のラストでのどんでん返しを押し進める様に。今回の作品では、冒頭とラストに於けるあざやかな切り返しを見せ、映画作家としての進化を世界に示す。
今後益々、真利子哲也ウィルスは世界へ向けてばらまかれて行く事だろう。
2016年5月26日 テアトル新宿
柳楽優弥の存在感
無軌道な暴力のその先には…
映画という名の暴力
内容を一言で表現するなら
『ひたむきな暴力』
「楽しければええけん」
このセリフが全てを物語ってます。
エンタメ要素は皆無。ただ純粋に俳優たちのキチガイ”演技が“蔓延”している。
菅田将暉の「早よ出せや」と運転席を蹴るシーンはリアル。
リアリティを追求した青春映画を期待してみたら、つまらないと一蹴出来てしまう。
ここにあるのは胸糞悪い程のリアル。
リアリティとリアルは別物。
108分の作品だが、体感3時間以上。
いい意味でも悪い意味でも。
ずっと胸糞過ぎて息苦しい。
柳楽優弥のキチガイの笑みが最高を達している。
“コレ”だけでこの映画は成立している。
役者さんの方言が全員完璧。
でんでんさんはもう地元の人。
やっぱいい味出すな〜でんでん(笑)
決して万人ウケはしないし、誰かに勧めるのも気がひける。
映画通を気取って語り合うのも違う。
だって「楽しければええけん」
ただ愛媛県民として言えるのは
『大街道をスケボーで移動するオシャレな人間はおらんよ』
普通の人の知らない世界
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