ディストラクション・ベイビーズのレビュー・感想・評価
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虚しさだけが残る
オープニングから突然始まる狂気。
柳楽優弥演じる青年の狂気の意味を知るために見ているような気分になった。
何で?なんでこんな人を殴るん?
みたいな不思議から始まる。
なんか、理由があるのかな?と
まるで意味なんかなかった。
虹郎くんの役がとても重要なポジションだった。
静かな怒り。
やり場のない怒り。
最後はもう虚しさしか残らなかった。
小松菜奈ちゃんも菅田将暉くんもいい役者さんだなぁと思いました。
ラストにそっと流れてくる向井さんの曲が虚しさを強調させてとても良かった。
刺すようなギターがより胸を苦しくさせた。
こういうのは別に面白くなくていい。
観た人がそのほとばしる何かをそれぞれ感じればいいやつ。と、思う。
向井秀徳 約束 がよかった
暴力
女の人も対象だったのが、衝撃的だった。
そんな境目どうでも良いのだ。
現実的には覚醒剤や深い悲しみや怒り、宗教的な問題が絡んでの暴力が多いけれど、この映画の暴力ってなんなんだろう?
ここまで感情移入できない映画もない。
ぐっと来ることも、怒りも、喜びも、悲しみもなかった。
暴力というテーマが貫かれているのは薄々解っていたけれど、本当にそれだけ。
向井秀徳さんの約束という歌がもっと映えると思っていたけど、ポカーンとなってしまった。
不愉快な映画、不愉快な社会
通りすがりの人を殴る男が主人公(柳楽優弥)、小心者だったが感化されて弱い者いじめをする男(菅田将暉)、誘拐されるがいつのまにか加害者となる女(小松菜奈)、この三人が最初から最後まで暴力をふるい、ふるわれる映画。
痛い映画なので観ていて、気分が悪くなること請け合い。
小松菜奈のアバズレっぷりは魅力的でしたが…………
冒頭のリンチがきっかけ?
そもそもリンチした相手はどうなった?
何故に暴力行脚に旅立った?
突き抜けた作品ではあるかもしれませんが、最後まで観賞者を置き去りにしてる感じです
限りない暴力行脚の果てに何があるのか?
?のまんまでした…………
おわー、ナンジャコリャ。 日本人(だけじゃないけど)のケンカ祭り感...
おわー、ナンジャコリャ。
日本人(だけじゃないけど)のケンカ祭り感てことか?殴り合いのコミュニケーション?
菅田将暉くんの心情はわかりやすいけど、柳楽くんは…愛情中毒ってことかなあ?
コマツナナちゃんのキレっぷりにスカッとした。これ、誰しもどこかでスカッとしてしまうな。
とにかくケンカシーンのリアルさが凄い。痛い!ばちん!監督は殴り合いの経験あるんだろうね…。クローズとかいうアイドルヤンキー映画とは違うねえ。
こんな邦画があったとは。これこそカンヌものなのでは?
対比と、謎
なんか気になって最後まで見てしまった。
ストーリー的にはうげっ、暴力、下衆醜悪って感じだけど、キャストの顔が異様に綺麗。血まみれの顔がこんなに美しいとは
多分、結構変態。作り物とわかってるから見られる。なぜか気になる、何故かは本当にわからない。
メッセージを求めちゃいけない。
なんだこりゃ⁈
暴力、暴力、暴力…。
ずっと人を殴り続けるシーンが続きます。
豪華キャストが期待できるかと思いましたが、内容は思ったより殺伐としていて、殴る蹴る、血だらけ、涙、涙、涙という感じ…。
悲しいというよりも、やられる前にやらないと、自分がやられるという危機的状況に追いやられます。
もっと意味のある話かと思いきや、最後まで一体何がしたかったのか分からないのでした。
怖いという気持ちが真っ先に浮かぶのは、監督の雰囲気のせいなのか?
柳楽優弥くんがほとんど喋らなかったからなのか…。
豪華キャストが勿体無く感じました。
若者達の行き場のない感情を投影するかのような存在の主人公。行き詰ま...
若者達の行き場のない感情を投影するかのような存在の主人公。行き詰まり脱落していく若者を横目に、一人だけ自由に羽ばたいている。挑発して人間の弱さ、醜さを引きずり出す怪物は、絶対に捕まらないだろうたたずまいで消えていく。
13
☆☆☆★★ 初めて「イエローキッド」を観た時の衝撃は忘れられない。...
☆☆☆★★
初めて「イエローキッド」を観た時の衝撃は忘れられない。
僅か200万円で製作された日本のインディペンデントの映画が、数百億の巨費を投じたハリウッドの超大作より、遥かにスリリングで映画的興奮に満ち溢れていたのだから。
監督真利子哲也は、「極東のマンション」に於ける内側からの危うい暴力の沸き上がりを携え、世界の映画界に対しての宣戦布告を行った。
そして私が驚愕した「イエローキッド」では、妄想と現実との狭間で責めぎ合う暴力への誘いを提示し、主人公を介した監督自らの暴力に対する殻を割り始めたのだろう。
だが、それはまだ自身の内なる闘いの一つにすぎなかった…とは言えないだろうか?。更なる暴力の爆発は今回の序章にすぎなかったのだ。
今回真利子哲也が描く暴力の世界観は、SNSを介して徐々に社会へと浸透して行く。その実態はまるで、ウィルスが寄生虫の様に動物を媒介し寄生して行く様を見せられている様だった。或いは、宇宙人が人間を侵略して行くかの様に…。
「イエローキッド」のラストでのどんでん返しを押し進める様に。今回の作品では、冒頭とラストに於けるあざやかな切り返しを見せ、映画作家としての進化を世界に示す。
今後益々、真利子哲也ウィルスは世界へ向けてばらまかれて行く事だろう。
2016年5月26日 テアトル新宿
柳楽優弥の存在感
暴力に支配され、無作為に人を殴る蹴る。そこには明確な思想は無い。
行き過ぎた暴力は暴走し、人が死ぬ。
暴行犯は殺人者になる。
柳楽優弥の圧倒的な悪。
暴力をふるうことになんの躊躇いも無い、一貫した姿勢。
全編を通して喧嘩のアクションは見事。
存在感溢れる演技力。
無軌道な暴力のその先には…
理由もなく通行人に突然殴りかかり、相手が気を失っても血塗れになるまで殴り続ける主人公。
エンタメ性を欠いたリアルな殴り合いは見ていてひたすら不快だ。
ただし、一本の映画としてつまらなかったかと言ったらそうではない。
時計仕掛けのオレンジのアレックスのそれとも違う、主人公が理由なき暴力を加速させるのはそれ自体が生の快感だからなのだろうか。
常人ではまず理解し得ない。
マスコミの報道では分からない理由なき犯行の一端を垣間見た気がする。
柳楽優弥演じる狂気に満ちた主人公の鋭い目つきは一度見たら忘れないだろう。
映画という名の暴力
内容を一言で表現するなら
『ひたむきな暴力』
「楽しければええけん」
このセリフが全てを物語ってます。
エンタメ要素は皆無。ただ純粋に俳優たちのキチガイ”演技が“蔓延”している。
菅田将暉の「早よ出せや」と運転席を蹴るシーンはリアル。
リアリティを追求した青春映画を期待してみたら、つまらないと一蹴出来てしまう。
ここにあるのは胸糞悪い程のリアル。
リアリティとリアルは別物。
108分の作品だが、体感3時間以上。
いい意味でも悪い意味でも。
ずっと胸糞過ぎて息苦しい。
柳楽優弥のキチガイの笑みが最高を達している。
“コレ”だけでこの映画は成立している。
役者さんの方言が全員完璧。
でんでんさんはもう地元の人。
やっぱいい味出すな〜でんでん(笑)
決して万人ウケはしないし、誰かに勧めるのも気がひける。
映画通を気取って語り合うのも違う。
だって「楽しければええけん」
ただ愛媛県民として言えるのは
『大街道をスケボーで移動するオシャレな人間はおらんよ』
普通の人の知らない世界
少しでも壊れかけた経験がある人にしかわからない作品のように思う。一線を超えそうな経験ある人は意外と多いけど、壊れる前に普通は止まる。超えてしまった人はさらに壊れる。よくみる事件や問題はそんな感じで起きて、普通の人の目にとまる。他人事のように感じながらニュースや噂で聞いたりして。いろいろ、考えさせられた。映画を見て楽しむような人種には、こういった感情の葛藤を経験した人はあまりいないだろうから、共感は得られない部分があるのだと、自分なりに理解した。
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