女ガンマン 皆殺しのメロディ
1971年製作/82分/イギリス
原題または英題:Hannie Caulder
1971年製作/82分/イギリス
原題または英題:Hannie Caulder
ならず者にさした理由も無く夫を殺され、そのまま凌辱され家も焼かれた女の復讐劇。
と、設定はマカロニっぽいですが、実は英ウェスタン。なので刺激的な描写は控えめ。
しかしながら当時のセックスシンボルとも言えるウェルチ主演なので、セクシーな演出は盛りだくさん。
裸ポンチョやお風呂、フィットした濡れたパンツなど盛りだくさん。
ストーリーラインは王道なウェスタンですが、B級要素もたっぷり。ツッコミどころもいっぱいです。
実にタランティーノが好きそうで、影響を受けたのもわかります。
色々と荒い部分も多く、窮地を助けてくれたスティーヴン・ボイドなんて謎すぎです。
それでも、わかりやすいストーリーラインで実に観やすい。
主演ラクエル・ウェルチのために作られたような、痛快西部劇です。
マカロニ・ウエスタンっぽいが、イギリス製西部劇。1971年の作品。
ある監督と作品に多大な影響を。
賞金首のクレメンス3兄弟に夫を殺され、自身も犯され、家を焼かれ…何もかも失ったハニー。女ガンマンとなり、復讐する…。
タランティーノの『キル・ビル』の元ネタの一つとして知られている。
見てたら『キル・ビル』だけじゃなく、
通りすがりの賞金稼ぎ・プライスと出会い、ガンマンとしてのイロハを教わる。敵を探す旅…。
『ジャンゴ 繋がれざる者』への影響も感じられた。
タランティーノのエンタメ精神を大いに刺激。
何と言ってもラクエル・ウェルチ。
裸体に毛布一枚という強風でも吹けばあわや…な刺激的な格好。
勿論彼女のセクシー魅力満載だが、銃もまともに撃てなかったヒロインが一端のガンマンになっていく美しさとカッコ良さこそ光る。
ロバート・カルプのカッコ良さと名助太刀、銃鍛冶クリストファー・リーや謎の男スティーヴン・ボイト、憎々しいアーネスト・ボーグナインら豪華な面子の個性的でアクの強いキャラ。
ツッコミ所はあり。
夫が殺されたというのに、プライスと何やらいい雰囲気…。が、そこまで発展せず、あくまで“バディ”。
クレメンス長男の凶剣に倒れるプライス。絶命するほどの致命傷?…と思うが、そうならなくちゃ話は盛り上がらない。
プライスの教えを胸に、たった一人で敵に立ち向かうハニー。ここからカッコ良さが増し増し。
シンプル・ザ・ベストな分かり易いストーリー、躍動感のある音楽、ツボを抑え、スカッと痛快な面白さ。
1960年代~1970年代、空前のマカロニ・ウエスタン・ブーム。
各国でウエスタン調のアクション映画を続々製作。それぞれ特色や工夫を凝らして。
その末期に現れた本作ほんのりエロスとリベンジ・アクションの女ガンマン!
『フィシュアンドチップスウェスタン』だったとは知らなかった。単純にラクウェル・ウェルチの西部劇と思っていた。劇場未公開だそうだが、海辺のシーンになんとなく見覚えがある。しかし、イタリア製の西部劇だと思っていた。
改めて見て、傑作じゃないのか!
1976年2月7日の土曜洋画劇場だそうだ。見ている。
全体的に悪くはなかった。
主人公のハニーにはもう少し露出があればなお良かったな。
主人公に銃を教えた賞金稼ぎは死なせないで欲しかったかな。
で、結局途中で登場して何者か分からないまま最後の最後に出てきて彼女を助けた謎のガンマンは誰なの?何で助けたの?
何で最後に女ガンマンと一緒に馬で行動を共にしてんの??
謎過ぎだろ。