「期待しすぎたのかな」ルドルフとイッパイアッテナ うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
期待しすぎたのかな
見始めてすぐに、映像のクオリティの低さに失望しました。
しょせん、国産のフルCGアニメーションはこの程度のレベルなのか。
かつてクールジャパンと囃され、海外からあこがれられていた日本の技術は、とっくの昔に抜き去られていたんですね。
公開時期が夏休みで、他の作品もレベルの高いアニメーションがかぶったこともあり、どうしても比較してしまいます。
『ペット』『ファインディング・ドリー』まぁアニメではないけど『ジャングル・ブック』などというメガヒット級の作品とぶつかって、それでも予告編ではずいぶん健闘しているように見えたんですけど、夏休み国産アニメというジャンルでは、ジブリ、細田守に遠く及ばない出来栄えでした。
声優さんの演技も、洋画の吹き替えほどには軸がしっかりしていないし、ネコのなき声を出すシークエンスでは、いちいち違和感を感じてしまいました。ネコはあんなふうに鳴かないし…
この手のアニメにつき物の、美麗なグラフィックを結実したモブシーン的なものもあったのか、無かったのか。(たとえば息を呑むほど美しい花火とか、街を一気に見下ろす入り江の高台から駆け下りるシーンとか)CGならではの白眉が用意されてなかったように思います。それも残念。
冷凍車に閉じ込められたルドルフを力ずくで解凍するシーンの、なんという説得力の無さ…。
残念な出来栄えの作品でした。
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