劇場公開日 2016年10月14日

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「あー、いるいるこういうの」永い言い訳 にあさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0あー、いるいるこういうの

2021年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

あーこういう男居る、ほんと居る、
まじでクソ、しかも面白くないし、
そこまで力あるわけでもないのに
すごいプライド高いやつ、居るわー
っていうのがすごく上手く描かれてて、
イラッとするポイントの多いこと。
それをリアルにすごく自然に取り込めてるのは、
やっぱり女性監督だからこそなのかな。
あれをさらにリアルに
中途半端なぶさいくなんかにやられてたら
見てられなかった。
本木雅弘がイケメンで良かった。

お兄ちゃん役の子が良かった。
白鳥玉城ちゃん、
小さい頃からああいう役なんだな、
本当に顔変わらないな、と思った。

お兄ちゃんの受験どうなったとか、
あの本の中身とか、
保存されてた下書きの続き、
深津絵里サイドの物語も見たくなってしまった。

感想冒頭では、普段の振る舞いや態度に対しての、
あー、いるいる、だったけど、
映画全体を振り返っての感想も、そこに行き着く。
向き合えない、向き合おうとしない、
向き合うことから逃げて、
人と接することで変わっていく心。
向き合ったつもりになってるけど、
実際は自分に都合よく辻褄合わせしてるだけ、
結局なにも分かってない、分かろうとしてない、
自分に酔ってる女々しいタイプにありがち、
あー、居るよな、こういう言い訳がましいやつ、
って思ったところで、
タイトルが「永い言い訳」なことに気付いて、
なにか腑に落ちた感。

もっと不倫や死が重たく描かれてるかと思ってたけど
嫌な重さがなくて見やすかった。

にあ