「人生は、他者だ。」永い言い訳 Takahiroさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は、他者だ。
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幸夫の思想や在り方が自らと重なり、序盤見ていて非常に辛かった。自分ばかり見ていて他人を見ない人は、突然の別れに泣く資格を失っている。居て当たり前だと思った人がいなくなった時にそんな人が感じる事は、『勝手に居なくなって自分はこれからどうしていけば良いんだ。』という自己の身を案じた不安ばかりだ。
そんな人生の、何と軽い事か。
幸夫は思考は常に自分の為であり、誰かの為の思考をしてこなかった。その結果、事故後に幸夫の元に残る物は何も無かった。
この映画を見て、家族や友人や職場での自分の行いをとても反省した。同時に思い返せば、自分の人生を彩ってくれている場面場面は自分の為でなく、誰かに思われ、誰かの為を思って行動した結果の集合である事を実感した。
人生は、他者だ。他者を思った数だけ自分の人生は豊かになる。そして自分を思ってくれている人の存在を当たり前に感じず、寧ろその人をこそ大事にしよう。
そんな学びを得る事が出来た映画だった。
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