「人によって解釈はさまざま。」永い言い訳 yukaさんの映画レビュー(感想・評価)
人によって解釈はさまざま。
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自分なりの解釈が正解かどうか、他のレビューをいくつか読んだが、結局はっきりしなかった。
ので、ありのままの感想を。
暗く、重く、哀しい話か、
と言われると、そうでもない。
でも、そうじゃないのかというと、そんな話。
永い言い訳。
主人公が、妻を素直に愛せなかった。
素直になれなかった。素直に泣けなかった。
本当は愛していたのに。
この話は、全てそのことへの、永い言い訳のように思えた。
妻が死んで、これっぽっちも泣けなかったのも、
妻の残したメールに怒りを覚えたのも、
全く関係のなかった家族と向き合ったのも、
子供を作ろうとしなかったのも、
髪を切りに行けなかったのも……
どうしようもない自分と分かってて、
そんな自分への、妻への、永い言い訳。
髪をさっぱり切り、
その永い言い訳で生み出した作品を世に送り出し、
自分の知らない妻の顔の写真を飾って、
妻の遺品をまとめた主人公は、
何を思い、次に進もうとしたのか。
優しくも暗い映像がまた雰囲気を出していた。
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