「西川美和さん末恐ろしい」永い言い訳 himaruさんの映画レビュー(感想・評価)
西川美和さん末恐ろしい
クリックして本文を読む
西川さんの映画を見るたびに思う事だけど、彼女の生みの苦しみは並大抵じゃないんだろうな〜と。
苦しまなきゃ、こんな深い映画は生まれないと...信じたい(笑)
傑作は傑作なんだけど、たまに本木さんの表情頼りで、全く説明がないから、幸男くんが何を思ってるのか難解シーンがあって、観客を突き放すように感じたから☆は3.5くらいで...
ただの個人的な予想だけど、幸男くんは西川さん自身でもあるんじゃないかな〜と。
他人なんかにわかってたまるかっていうシーンなのかな、表情だけで伝えようとするシーンは。
それもそれで味だと思うので、面白いことは間違いなしです!
人間を描き出す力は存分に発揮されている。
最後、手帳に殴り書きしながら幸男くんが涙を一筋流すところの演技、秀逸だった。
あのシーン、西川さんが重なって見えた。
なんでだろう。不思議。
なっちゃんのハサミを手に取った時、風が幸男くんの前髪を吹くシーン、素敵だった。
他にもいっぱい素敵なシーンあったけど、最後の方しか出てこない(笑)
最後まで美しいシーンの連続だったから、すぐに塗り替えられてしまったのかも。
つまりは、いい映画。それに尽きます。
人生はきっと、いつもちょっと手遅れで、後悔は付き物だろうから、今を大事に生きなきゃな、と思いました。
帰り道の新宿のネオン街が綺麗に見えた。
日常の美しさはすぐそばにあることを、急ぎ足の現代人に気付かせてくれる、そんな何気なくて、凄い映画です。
コメントする