「言い訳なのか?」永い言い訳 kawausoさんの映画レビュー(感想・評価)
言い訳なのか?
普通、言い訳って、できなかったことに対する正当性を主張するものだと思う。
どうして、死んだ妻のことを、もっと愛せなかったのか?という自戒はあるかも知れないけど、そこに言い訳があったように思えない。
あえていうなら、妻が死んだのに悲しめない自分を擁護する言い訳だろうか?
それであれば、誰に対して言い訳するのだろうか?
自分か?
それならば自己満足ではないだろうか?
そんなことを考えさせられた。
ましてや、妻の友人の子供の世話をするのは、贖罪の気持ちであり、言い訳ではないだろう?
そして、そこに「永い」という形容詞がつく。これは、言い訳の文脈が永いという意味ではないだろう。それであれば「長い」の方が妥当だろう。
そう考えると、言い訳をするまでの時間のことか?
もしかしたら、主人公は一生、言い訳をしながら生きていかなければならないという、ある種の呪縛を描きたかったのだろうか?
最後に、主人公と妻の友人の旦那の容貌が逆転していれば、絵になっただろうか?と考えた。残念ながらならない…。
そうすると、やはり、この話は誰にでもある普遍的な話ではないということもわかる。
全面的に賛成できる内容ではなかったかな…。
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