「“愛していい人”が居る幸せ」永い言い訳 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
“愛していい人”が居る幸せ
原作を読んでいないので、まさかこんなに笑える映画だとは思いませんでした。(^∇^)
とくに妹のあかりちゃんとの自然な掛け合いが面白かった。
あかりちゃんと過ごす室内のシーンは本当にリアルで、とくに料理を作るシーンはアドリブではないかと思う程でした。
ふと『誰もしらない』の親子のやりとりを思い出して…まさかと思って慌てて調べたら、なんと山崎裕さんの撮影でした!(≧▽≦)!
(もちろん検索は映画.comで^_^ スタッフの関連作品までチェック出来るところが私的には神アプリ)
やっぱり私は山崎さんの撮影するシーンが大好きなんだな。
映画を観る前にはなるべく情報を入れないように心がけているとはいえ、西川監督は是枝ファミリーなのに全く油断していました。σ(^_^;)
お兄ちゃんのしんぺい君も素晴らしい。
主人公との最初の繊細な距離間が好きです。
お母さんにきちんと育てられた子なんだなぁ。と、わかります。
主人公もこの家族に関わる事で変わっていきますが、
しんぺい君も長男だから親には言えない正直な気持ちを吐露できる相手がいて、救われたのではないでしょうか?
主人公の自意識過剰な面倒くさい小者っぷりも、自分の事が嫌いで哀れな感じも見事でした。
対照的に描かれるガサツだけどド直球なお父さんも良かった。
立っているだけで恐ろしい威圧感があるのに、クシャッとした笑顔がたまらなくキュート。
きっと、しっかり者の奥さんはこの笑顔に惚れたんだなぁ。
なんて。
家族から故人が透けて見えたり、シーンに無いシーンを想像出来るのは、本当に良い映画の証拠だと思います。
“愛していい人達”が居る幸せに気づく映画でした。
今まで西川作品は知りませんでしたが、なかなかのものでした。出演者、スタッフが良かったのでしょう。音楽、映像的にも最高だったこともあって、子役たちの活躍に感動しました。。