アパートメント1303号室のレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。『1303号室('07)』をリメイクしたカナダ・米合作、日本劇場未公開で原題"Apartment 1303 3D"。携帯電話が随所で効果的に用いられ、DUIへの言及があったりと現代風の味付けが施されている。オリジナル版よりエピソードや登場人物を減らした反面、心象や背景が抱える問題を掘り下げており、各キャラクターの精神年齢も上がっている。但し因縁については本作の方がライトに扱われており、ラストもかなり違う。惜しむらくは盛り上がりに欠ける展開と眼玉が見当たらず、凡作の域を出ていない。55/100点。
・対面式キッチンから続くリビングダイニングの雰囲気がオリジナルとソックリ。後半に差し掛かる前の約2/3迄の展開がだらだらとかったるいのもオリジナル譲り。クライマックスで怪しげな住人達が正体を現すのは、『ローズマリーの赤ちゃん('68)』を彷彿させた。根底に流れるものが、オりジナル版はネグレクトやDVなのに対し、本作はエディプス・コンプレックスだと思えた。
・ミステリアスでニコリともしないM.マカリアの“エミリー”は中性的で存在感があり、魅力的に映えていたし、“ララ・スレート”のM.バートンも忘れ難く、女優陣は相対的に適材適所で佳かった。ただ“マディ・スレート”のR.デモーネイは、冗長気味でやや諄い無意味に思われるインサート・シーケンスが多く、彼女を活かしきれていない様に思えた。
・当初、リメイク元の『1303号室('07)』においてプロデューサー補を務めたスウェーデンのD.フリーデルが監督として、本作の製作を進めていたが途中降板してしまい、M.タヴェルナが後を引き継いだ。3D対応として香港の(スペシャリストを含む)撮影クルーが雇われた。
・ロシア、ウクライナにおいて、'12年12月6日にDVDにて先行リリースされた後、クウェート~フィリピン~UAE(アラブ首長国連邦)のリリース経て、'13年6月3日に英国でDVDプレミアリリースされた。米国においては、'13年6月17日にビデオ・オン・デマンド(VOD)での先行配信後、'13年7月25日に一般劇場公開された。我国では'14年4月2日にDVDリリースのみにとどまった。
・鑑賞日:2017年11月11日(土)
怖くない
原作は読んだことがないのでオリジナルの怖さは知らないが,それにしても残念な作り。最初から「敵」が何のためらいもなく顔出しして攻撃してくるので「姿が見えない」という恐怖がない。しかもその攻撃方法がまったくもって怖くない。背景にある殺人事件も「だから何?」という程度のエピソード。主人公の姉妹と過去の栄光にすがる母親の複雑な関係をストーリーの軸に据えた方がよほど面白い映画になったと思う(まったく別の作品になってしまうけど)。
もっと怖がらせてほしい
原作は日本のホラー、アパートに入居したところ、その部屋は呪われていた、というありがちな話。
演出が稚拙な感じで、主演のミーシャ・バートンはやる気なし。
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