劇場公開日 2016年4月29日

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「7本目。多くの伏線を見事に回収できた作品。」スキャナー 記憶のカケラをよむ男 Haruさんの映画レビュー(感想・評価)

3.07本目。多くの伏線を見事に回収できた作品。

2017年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

野村萬斎さんが初めて現代劇に挑んだ本作品。
最初、それを聞いたとき、意外性を感じた。
でも、それと同時に、新しい一面を見れるという点で、興味をもった作品である。

ストーリーの展開としては、典型的なサスペンス、という感じだった。
比較的分かりやすく、色んな伏線を時間内に回収できたため、スッキリ見れる映画だった。
最初に映る子どもたちの正体、
雪絵先生が「マイティーズ」のファンである本当の理由、
所々にある疑問が、作品の中で明らかになるという点で、とても面白い作品だった、
ただ、割と最初の方から、真犯人がバレバレのような気がするのだが(笑)
だから、初めから気づいた人も多いのでは?

萬斎さんと宮迫さんのコンビも面白かった。
人間嫌いの仙石と、ただのクズな丸山。
コミュ力やら考え方やら、何もかも正反対な二人。
だけど、それぞれが助け合って、事件解決へと導く姿は、とても良いコンビだなぁと思った。

萬斎さん演じる仙石の根暗で人間嫌いなところは、なんとなく分かる気がするなぁ。
でも、時間が進むにつれて、「人間も悪くないな」と思ったのは、大きな一歩だ。
「残留思念」という才能を、人のために使ったことで、そう思ったのだろう。
宮迫さんに関しては、役作り0じゃないっすか(笑)
でも、唯一違うのが、標準語を話されてたところ。
宮迫さんは関西人だよね?、と確認したいくらいだった。

杉咲花さんも演技が上手くて何より。
あと、ちょっと贔屓目になるが、
安田くんがとてもおいしい役だった。

Haru