劇場公開日 2016年4月29日

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「悲しすぎる真相。異色だが本格的なミステリー!!」スキャナー 記憶のカケラをよむ男 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悲しすぎる真相。異色だが本格的なミステリー!!

2016年5月25日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:先の読めない展開と、伏線の見事な回収が、まさに本格ミステリー。人間不信だった主人公が、事件を通して少しずつ変わっていく姿も印象的。
否:結構ホラーテイストなシーンが多いので、苦手な人には不向きかも。展開も少しだけ強引。

 「記憶を読み取れる」という異色な人物が主人公ではありますが、ストーリーはまさに本格的なミステリーです。散りばめられた伏線の回収も見事で、ラストも1本取られます。
「そう来ましたか!!」
っていう感じです(笑)。
 そして主人公自身も、その能力ゆえに人間が持つ醜い部分を知りすぎて苦しみ、他人と関わらずに生きてきたという傷を背負っています。そんな彼が、亜美や雪絵の純粋な心に出逢い、事件を通して少しずつその人柄が変化していく様子も、また印象に残ります。
 若干ホラーチックなところもありますが、ミステリー好きな人には是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド