「ラストのシーンは蛇足 それに、赤い竹の花なんて存在するんだろうか?」さようなら(2015) nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストのシーンは蛇足 それに、赤い竹の花なんて存在するんだろうか?
アンドロイド演劇「さようなら」を2015年に映画化したものです
ブライアリー・ロング が演じる主人公ターニャと、石黒浩が開発したアンドロイドであるジェミノイドF によるレオナは、舞台版と同じ配役です
「アンドロイドが人間の俳優に対して演技する最初の映画」がキャッチフレーズだったそうですね
いつ地震が起こるかわからない日本にたくさん原発があるんだから、いつこうなってもおかしくない
自然災害とは限らないし、人為的な破壊工作も含めれば、確率はかなり高い
だから、確率はけっこう高い
なので、反原発の話なのかと思ったら、違いましたね
死についての表現に惹かれた
死につつある主人公が寝ているベットのある部屋の景色
本人には見えない景色だけど、だんだん小さくなっていく景色は、薄れゆく意識の中で最後に見る物のように思えた
知らなかったのは、アパルトヘイトが廃止された反動で、白人が沢山殺された事
アメリカでは、黒人解放があっても、なかなか差別は消えなかったのに、やはり南アフリカでは、圧倒的に白人が少なかったからなのかな
ロシア革命後みたいな社会主義だと旧支配階級が殺されたのは知っていたけど、勉強になりました
まだまだ先だけど、アンドロイドの俳優が普通にいる時代が来るかもしれないね
いや、今でもバーチャルでなんでもが作れてしまうんだから、アンドロイド役者はいらないかな
映画としては、主人公の死までで良かった
主人が死んでも、何十年も、延々物語を話し続けているのでもいいしね
たぶん、せっかくジェミノイドFを出演させているんだから、見せ場が欲しかったんだろう
いらんラストシーンでした
だいたい、竹の花の色は白や茶色は聞いたことがあるが、紅い花は聞いたことがないよ
視覚的に、映える赤にしたのかな