「プラトニック」無伴奏 ターソさんの映画レビュー(感想・評価)
プラトニック
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学生運動がカタルシスを迎えた1969年の仙台が舞台。
”ゲバルト・ローザ”という異名を持つ女子高生が名曲喫茶「無伴奏」で出逢った東北大生の男2人との人間模様を描く。
名曲喫茶で何度も流れる「パッヘルベルのカノン」が印象的。
注視しなければならないのが、制服廃止委員会の委員長である主人公は一見すると革命に熱心な女子高生なのだが、内面は異なるということ。
そのあたりの葛藤が上手く描かれている。
中盤以降、観客は小池真理子独自のディープな世界観に連れて行かれる。
成海璃子が体当たり演技で、主人公役にぴったり。
斎藤工と池松壮亮が妖しい雰囲気を放っている。
特に茶室の躙口から覗いて微動だにしない斎藤工はシュール。
いまでこそ珍しくなくなりつつある事象について60年代にテーマとして入れ込んでくるあたりは興味深い作品。
結末はただただ切ない。。。
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