嫌な女のレビュー・感想・評価
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【”ひまわりと太陽”従妹だが、性格が真逆の笑顔無き堅物の弁護士と天真爛漫な詐欺師が繰り広げるハートフルコメディ。吉田羊さんと木村佳乃さんはヤッパリ素敵だなあ。】
■笑顔無き堅物の弁護士の徹子(吉田羊)。彼女はその性格故か直ぐに離婚。ある日、そんな彼女の前に、徹子とは正反対で幼い時に貰ったTシャツを徹子の前で”人と一緒は嫌!”と破り捨てた、目立ちたがり屋で、明るい破天荒な従姉・夏子(木村佳乃)が現れる。
徹子は直前の婚約破棄で慰謝料を請求されている夏子の弁護を担当することになるが、この再会が徹子の生活を搔き乱しつつ、変化を与えていくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・堅物の弁護士の徹子も、詐欺師だけど情に厚い夏子は、嫌な女には見えないけどなあ。逆に人生を彼女たちなりに一生懸命生きているように見えたけどなあ。
マア、夏子のやる絵画詐欺はマズいと思うけれど。
・徹子は何だかんだ言いながら、夏子の弁護を引き受けるし、夏子もいつも徹子を頼って来るのである。良いコンビじゃないのかな。
・チョイ、沁みたシーンは夏子が、末期の患者敬ちゃん(寺田農)を、毎日見舞いに来るところかな。例え、それが遺産目当てでも全然顔を出さない息子とは大違いだし、敬ちゃんも夏子が来ると楽しそうだし。
・そんな姿を見た臨床の患者(織本順吉)は別れた妻に、詫びの言葉を述べるビデオを、徹子に撮影して貰うのである。その言葉を聞きながら涙を流す徹子。
それも又、太陽の様な夏子が病室に現れたから、末期の患者は詫びの言葉を残そうと思ったのではないかな。
■今作では、堅物の弁護士の徹子も、詐欺師だけど情に厚い夏子も、実はお互いに頼り合いながら生きている事が徐々に分かって来るのである。
爽快なのは、夏子が且つて加担した絵画詐欺の男が、綺麗な女性(佐々木希)を騙して、結婚式をしている所に、夏子が乗り込んで、男が綺麗な女性の事を”あんな、金づるの女はいないんだよ。”何て、自分と徹子の前で喋ったビデオを流しちゃうシーンだな。
夏子は、ヤッパリ良い女なんだよ。
<今作は、従妹だが、性格が真逆の笑顔無き堅物の弁護士と天真爛漫な詐欺師が繰り広げるハートフルコメディなのであり、映画初主演!の吉田羊さんと木村佳乃さんの魅力溢れる映画なのである。>
嫌じゃない、好き
木村佳乃さんが演じる夏子のキャラクターが大好き。ピンクのウィッグで登場とかベンチで大股開きしてて最高。
夏子が結婚式の日に『元気を出して』(作詞作曲:竹内まりや)を歌うシーンが印象的。アドリブみたいなリアルさがある。
今作は木村佳乃さんの魅力が引き出されていて…ファンになった。
珍プレー好プレーを感じるカメラワークに味がある。映像が初々しいというか、野球に例えるのも強引かもしれないが"プロ野球にはない高校野球の良さ"を感じた。(Blu-ray特典のメイキング映像が見たいです。購入検討中)
原作未読。
黒木瞳さんが徹子を演じたドラマ版は未視聴。
吉田羊さんが演じた徹子が、ラストで吹き出し笑いしたとき、もらい笑いしてしまった。
正反対
桂望実さん原作のベストセラー
黒木瞳さんの初監督作品
真面目な徹子(吉田羊さん)と
自由奔放な夏子(木村佳乃さん)は
従姉同士
幼少の頃から二人の性格は正反対で
それは、大人になり
再会した時も 変わることなく
人生観の違いが描かれています。
徹子が務める法律事務所での
再会シーンや
取っ組み合いの喧嘩シーンも印象的。
法律事務所で
いつも、徹子をそっと 見守り
サポートする事務員みゆき役の
永島瑛子さんの演技も見事でした。
後半、徹子がみゆきに
「夏子はひまわりで、私は月見草ね」と
語り掛けるのですが
みゆきは
「徹子がひまわりで、夏子は太陽よ」と
「人は、太陽を見て頑張ってるとは
思わないけど 太陽に向かって
必死に顔を上げる向日葵を見ていると
頑張ってるな~って思えるものよ」と
応えるシーンに、ジーンときました。
エンドロールで流れる
竹内まりやさんの
「いのちの歌」もステキ
ステキな台詞も多くあり
ファッションも楽しめる作品。
『嫌な女=いい女』でしたよ。
2016年6月劇場にて鑑賞
邦画も多く観ていますので
時々、鑑賞記録として
残してみます。
大しておもしろくないが、、、
分かる〜
木村佳乃が弾けてる!
吉田羊さんはすごいはまってた。 いい場面もいっぱいあるけど、唸るよ...
ほっこり映画
黒木瞳監督
憎たらしいのに憎めない。女同士の不思議な“絆”。
【賛否両論チェック】
賛:内向的だった主人公が、奔放な従姉妹の尻拭いをしていくうちに、次第に自分の気持ちに素直になっていく様子が、切なくも温かく描かれる。癖があるのにどこか憎めない登場人物達もステキ。
否:登場人物の人間関係がやや複雑で、少し分かりにくいか。
他人に心を閉ざし、自分の世界の中で生きてきた主人公が、自分とは正反対の自由奔放な従姉妹に振り回されながら、少しずつ変わっていく姿が印象的です。
そして主人公が、始めはただの男たらしだと軽蔑していた従姉妹にも、実は悲しい物語があり、次第に彼女のために主人公が突き動かされていくのにも、なんだか心がホッとさせられます。結婚式のシーンなんかは、不思議と痛快ですね(笑)。
展開は結構予定調和でもありますが、気になった方は是非。
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