「クララが立った。」ラスト・ナイツ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
クララが立った。
「ちゃんと映画になっていた」、この一言に尽きる1本。
それ以上でも以下でも無いし、1800円に対して割りには合わないけれど。
「映像作家」のキリキリが、ようやく「映画」のやり方で物語り始めた記念碑。
役者、元ネタに大いに助けられて65点の及第点なのは置いておくとしても。
お得意(=なんとかの一つ覚え)のキラキラ、ケバケバなCGを封印しモノトーンで魅せてくれたのは評価したい。
あとは演出上のアラと矛盾に気づいて無くせられれば。
と言っても今作がA級になることは無いのだが。
モーガン・フリーマンもクライブ・オーウェンも、客演で止まるのが限界か。
作品としての求心力はテレビドラマ「ゲームオブスローンズ」に遠く及ばない。
虚構のリアリティがないがしろなんだよね。
凡打だけど良くやったと褒めたい、でもキリキリの「次」を期待したい作品。
多分映画監督としての評価は次が最後だから。
「立った」だけで褒められるほど、観客の1800円は安く無いよ。
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