「変わらない良さ」DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧 すみすみさんの映画レビュー(感想・評価)
変わらない良さ
映画としての評価は電気グルーヴのファンなので難しい。
たぶんミュージックアーティストのドキュメントタリーとしては可もなく不可もなくまとめられているのでは。
昔からのファンであれば大抵のことは知っているし、彼らの機転となっている出来事はおおよそ抑えられている。
電気グルーヴのファンからすると映像をスクラップしてメタドキュメント風にすると喜んだかも。
今だからできた真面目な電気グルーヴの歴史が観られる貴重な映像。
テレビに出ている”俳優 ピエール瀧”を”電気グルーヴの ピエール瀧”として知ってもらうことだけでもこの映画の価値はある。
映画の中で元メンバーの砂原良徳が言っているとおり”瀧 がんばれー”はファンも思っているはず。
これをきっかけにもっと電気グルーヴを知ってほしい。
幸い観に行った映画館では若い人も結構来ていたので、ファン層も広がっているのだなと、いちファンとして嬉しい。
25年、それ以上の年月にもかかわらず卓球・瀧の関係性が変わらないのがすごい。今でも学生2人が悪ふざけしているようだ。
これを仕事としてやっていることがさらに凄い。
しかし、そのふたりは既にその領域にはいない。
まったく羨ましい。年月を重ねるにつれ電気グルーヴの影響は拡大しつづけるだろう。
この映画はまだ電気グルーヴの途中を映し出しただけに過ぎない。
これからも彼らの悪ふざけに付き合いたい。
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