「【”息子達夫婦にはウンザリだから死んだら海に流して欲しい、じいちゃんは孫たちに言った。”今作は癌で亡くなったじいちゃんの遺言を守った孫たちの行為により家族が絆を取り戻すヒューマンコメディである。】」海賊じいちゃんの贈りもの NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”息子達夫婦にはウンザリだから死んだら海に流して欲しい、じいちゃんは孫たちに言った。”今作は癌で亡くなったじいちゃんの遺言を守った孫たちの行為により家族が絆を取り戻すヒューマンコメディである。】
■末期がんを患うゴーディおじいちゃん(ビリー・コノリー)の75歳の誕生日を祝うため、マクラウド一家の別居しているアビー(ロザムンド・パイク)とダグ(デヴィッド・テナント)と、3人の子供達、ロティ、ミッキー、ちっちゃなジェス、大渋滞の末はスコットランドのダグの兄、キャビンの家に集まる。
だが破局寸前の両親をはじめ、身勝手な大人たちに3人の子供はうんざりし、ゴーディおじいちゃんは3人の孫を連れ、海辺に遊びに行く。
だが、ゴーディおじいちゃんは海岸で亡くなってしまい、3人の子供たちは、おじいちゃんの言葉通り、筏に乗せてお爺ちゃんを海へ送るのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ダグの浮気が原因で別居しているアビーと、彼とはいつも喧嘩ばかり。だが、ゴーディおじいちゃんの誕生日のために二人は仲が良い”嘘”をついて、スコットランドへ向かう。だが、その車中でも喧嘩ばかり。その様子を、長女ロティはノートに書き留めていたのである。
・一方、ダグの兄、キャビン(ベン・ミラー)も投資家として成功していたようだが、妻のマーガレット(アメリア・ブルモア)は、家庭を顧みない夫の所為で、精神が不安定になっていた。
・そんな中、ゴーディおじいちゃんが海岸で息を引き取り、3人の孫がお爺ちゃんの言葉通り送ってあげた事から、ドタバタが始まって行く過程が面白い。
押し寄せるマスコミは、3人の孫のした事の原因は両親にあると言い、又、マーガレットがスーパーでヒステリーを起こしていた動画が、ドタバタの中TVで流れるシーンはクスクス可笑しい。
■そして、調査に来た女性は、ロティのノートを読んで、全てを理解するのである。一方、アビーとダグ夫婦は、自分達の愚かしき争いが如何に子供達を傷つけていた事に気付き、子供達の前で仲直りを約束するのである。
<今作は、末期がんに侵されていたバイキングの血を引くおじいちゃんが、息子達夫婦の今後を憂いて、自身の命と引き換えに、孫たちの協力の元、家族の絆を再生させるハートフルなコメディなのである。>