「当て書きかと思った」俳優 亀岡拓次 komaco78さんの映画レビュー(感想・評価)
当て書きかと思った
役者としては、地味で頼りない男からチンピラまでこなし、
仕事の後は一人居酒屋でお酒を飲むのが楽しみ…。
ほぼヤスケンそのままではないですか、と思って観ましたが、
やはり、亀岡拓次を演じる役者はヤスケン以外に考えられません。
映画に奇跡を起こす亀岡と、ミラクルを起こすヤスケンも重なる。
「チームびっくり人間」の片鱗が、そこかしこに!
ですが、ストーリーが進むにつれ浮かび上がってくる、
亀岡拓次の人間性が、この作品のポイントかと。
常にありのままでいて、来るものは拒まず受け入れる無欲な男、
亀岡を、観ているうちに応援したくなってきます。
世間一般からすると相当にダメ男なのですが、
下品に見えないところが、また程よい塩梅です。
作品としては、古いフランス映画のような印象もあり、
独特な世界観。
細部へのこだわりも感じられました。
一人でじっくり楽しみたい、“おひとりさま”万歳な映画。
あと、観終わった後、すごくお酒が飲みたくなりました。
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