劇場公開日 2016年1月30日

  • 予告編を見る

「当て書きかと思った」俳優 亀岡拓次 komaco78さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0当て書きかと思った

2016年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

役者としては、地味で頼りない男からチンピラまでこなし、
仕事の後は一人居酒屋でお酒を飲むのが楽しみ…。
ほぼヤスケンそのままではないですか、と思って観ましたが、
やはり、亀岡拓次を演じる役者はヤスケン以外に考えられません。

映画に奇跡を起こす亀岡と、ミラクルを起こすヤスケンも重なる。
「チームびっくり人間」の片鱗が、そこかしこに!

ですが、ストーリーが進むにつれ浮かび上がってくる、
亀岡拓次の人間性が、この作品のポイントかと。
常にありのままでいて、来るものは拒まず受け入れる無欲な男、
亀岡を、観ているうちに応援したくなってきます。
世間一般からすると相当にダメ男なのですが、
下品に見えないところが、また程よい塩梅です。

作品としては、古いフランス映画のような印象もあり、
独特な世界観。
細部へのこだわりも感じられました。

一人でじっくり楽しみたい、“おひとりさま”万歳な映画。
あと、観終わった後、すごくお酒が飲みたくなりました。

komaco78