「二階堂ふみ結婚おめでとう!祝砲5発目」蜜のあわれ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
二階堂ふみ結婚おめでとう!祝砲5発目
2016年公開作品
二度目の鑑賞
今回はビデオマーケットで
前回はTSUTAYAレンタルDVD
原作は『あにいもうと』『杏っ子』の室生犀星
監督は『ユメノ銀河』『五条霊戦記 GOJOE』『シャニダールの花』『パンク侍、斬られて候』『箱男』の石井岳龍
脚本は『とんび』『アナログ』『正欲』『ゴールド・ボーイ』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の港岳彦
金魚の擬人化
髪型も服のデザインも良い
当時の文学的な古めかしい台詞も良い
赤井赤子は自分の自分のことを「あたい」と言う
妊娠すると「あたい」と言わなくなる
彼女曰く母になったから
大人になって「あたい」と言ってそうなのは中島みゆきと比企理恵くらいだろう
辞書で調べると「あたい」は「はすっぱ」が違う言葉らしい
さらに「はすっぱ」の意味を調べると強い違和感を感じた
でも老作家と対峙すると「あたい」に戻った
一番の見どころは二階堂ふみの変顔
可愛い
ゆり子の一言に膨れる?赤子
大杉漣も真木よう子ももちろん良かった
キャラにしっかりハマっている
大人の幽霊なのになぜか可愛いし怒る老作家はなぜか面白い
彼らにケチをつけるレビュアーがいるが全く共感できない
あまりにも主観的で短文で話にならない
好き嫌いの問題だろう
演技力が悪いなんて客観的視点に欠けている
世の中には少なからず大杉漣や真木よう子が嫌いな人がいるのだ
厄介な世の中だ
教科書に載るようなものだけが文学ではない
高校時代に原作を読んだ二階堂ふみは赤井赤子を演じたいと思ったらしい
映画女優として見事に願いを叶えた
ちなみに好きな映画は『動くな、死ね、甦れ!』
非凡である
慶應出身だが嫌味がない
結婚相手にカズレーザーを選ぶのもわかる
配役
金魚の赤井赤子に二階堂ふみ
老作家に大杉漣
幽霊の田村ゆり子に真木よう子
金魚売りに永瀬正敏
教師の丸田丸子に韓英恵
バーテンに渋川清彦
酌婦に岩井堂聖子
医師の小沢に上田耕一
芥川龍之介に高良健吾
黄色い靴下の男に清末裕之
顔が見えない全裸の男に加藤貴宏
