「サーチライト映画ハズレなしを再認識」ぼくとアールと彼女のさよなら 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サーチライト映画ハズレなしを再認識

2025年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

500日のサマー、リトルミスサンシャイン、ジョジョラビットなどサーチライトピクチャーズらしく、
ユニークでフレッシュ、軽やかさに惹き込まれた

シリアスな状況を、あくまでもシニカルに、クールに描いて、ハズしつつも、しかしカッコつかなくなるあたりがリアルな青春の表現

現実は仮、映画の中こそが真実、そんな白昼夢なる
シネマディクト少年主人公は
まさにじぶんの思春期と呼応してどっぷり没入

しかし、現状は違う

他人が見ている自分
間近にいる他人がどう感じているか

自己の世界とのズレがいよいよ大きく開いていく
いつしか他者に共感するじふんに気づいて

より複雑なレイヤーが重なり、それは作品につながる
そのイメージを共有すること

これはアーティストの醍醐味である

監督があのgleeのクリエイターでもあると後で知ったとき嬉しくなった

人をプロトタイプで見ない、みんな人それぞれ形も色の組み合わせが違う花。白にも200色あんねん!ってやつだ。

青樹礼門