「還ってきた!われらがポンコツ映画!」インデペンデンス・デイ リサージェンス サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
還ってきた!われらがポンコツ映画!
ご都合主義!脳筋型エイリアン!なんとなくいい感じの殉職!前振り・フラグを回収してからの感動の押し付け!これだよ、これ。この金のかかったごり押し感がインデペンデンスデイのいいところなんだよ。面白いかと言えば、面白くはない。が、楽しい。
アメリカ映画として最も有名なインデペンデンスデイの続編。前作から引き続き出ている人にクスリとできるネタもないので、予習する必要もない。大体わかる。ただ、登場人物のポンコツっぷりを知っておけば劇場で笑いをこらえるのがさらに難しくなること請け合いだ。
なぜ高度な文明を持ったエイリアンが有人飛行、白兵戦、ボス自ら出陣などを駆使して挙句人類の知恵に負けるのか。こういった侵略するタイプのエイリアンでもっとも賢い手段を用いているのが、すでに古典の宇宙戦争ってどういうことよ。とにかくエイリアン側の頭が悪い。そこがいいんだけど。
また、高度な文明を持ったエイリアンを相手取るのに、地球側は不用心すぎ。楽観的すぎ。罠くらい見破れよ。見破るまでいかなくともパターンとして組み込んでおけよ。敵戦力の見積もり、その量に応じて作戦を変えるのは当たり前でしょう。なんで突っ込んでピンチになってみんなで悲しんでるの。もうちょっと頭使うべきでしょう。そこがいいんだけど。
上に挙げたような講釈を垂れながら見る映画ではないんだ。ツッコミどころを見つけては全力で突っ込んで笑いながら見る映画なんだ。あと映像がすごい。
自分的には☆4くらいまでは上げたいけれど、どう贔屓目に見てもこれを面白いと手放しで褒めることはできないので、☆2.5。これでも多いくらい。