オデッセイのレビュー・感想・評価
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文句なしのSF超大作
長尺も飽きずに楽しめた。マット・デイモンに家族がいないのがいい。ゆえにお涙頂戴の感動演出にせず、危機的状況においても淡々と前を向いて仕事をこなすのが、70年代ディスコチューンも相まって心地よいテンポを醸し出している。時折散りばめられる笑いも好感。まあ、科学考証的にはご都合主義なとこもあるだろうが、エンタメ作品に徹してるからこそなので良しとしよう。地球の登場人物の描写がいまいち。力関係が分かりづらい。一方宇宙サイドのジェスカ・チャスティン、ケイト・マーラ、マイケル・ペーニャ等は良かった。みんな好きだ。「ゼロ・グラビティ」もだけど、宇宙無重力描写はIMAX3Dに限る。ホントサイコーだった。金と時間を惜しまずこの手の作品はIMAX3Dセッティングを選ぶべきです。でも中国マーケットを意識した話しはミエミエで蛇足だったなー。
これは、面白い。
意外とあっさり火星に取り残される主人公
これから、あの手この手でサバイバル
そして奇想天外、仰天な手で生還させるNASA
楽しい知恵比べ
とても楽しい142分
時間を気にせず楽しめました❗
知識有りすぎは御愛敬
【人間版はやぶさ】
2016年2月7日
オデッセイ
(原題:The Martian)
『70億人が彼の還りを待っている。』
【評価:3.4/5.0】
【一言】
人間版“はやぶさ”かな?画期的なアイデアがNice!
安心してください。火星にはゴキブリもエイリアンもいませんから!
【STORY】
火星での有人探査ミッション「アレス3」が強烈な砂嵐により中断に。火星からの退避中にマーク・ワトニーが逃げ遅れた。
連絡がなく死亡と判断された彼。しかし彼は生きていた。
映像日誌を残しながら科学者として、植物学者としての知識を最大限に活用し前向きに目の前の問題を一つ一つ解決していく。
果たして彼は無事に生還できるのか―?
【火星基礎データ】
名称:Mars
気圧:地球の1/145
重力:地球の1/3
距離:地球から2億2530万km
平均気温:-55℃ 昼夜差:100℃
最大風速:400km/h
大気組成:CO₂:95% O₂:0.13%
自転周期:24時間40分
日単位:1日=1sol(ソル) 1年=668sol
火星
・Google MARS
https://www.google.com/mars/
・Google MAP
https://goo.gl/ybd8wO
【感想】
★
面白かった!次々と出てくる画期的なアイデアにただただ感心するばかり!
ただ、期待と、想像と少し違いましたね…。
火星で生き延びるために考え出すアイデアがどれも画期的というか、凄すぎ。宇宙飛行士ならではの科学的専門知識を最大限に活かしていました!
たった一人で取り残されたのにユーモアがあって、明るく過ごしていました。難しく、困難なはずなのに観やすかったです。
地球のNASA等も必死。捜索したり、指示をしたり、解決策を練ったり。なんだか“はやぶさプロジェクト”を思い出しました!
途中も面白いですが、ラストの救出劇が特に凄かったですね!
マット・デイモン、やっぱり何をやっても似合いますね。着替える時の筋肉とか凄かった…。
ただ、『火星にたった一人』という最大の設定を活かしきれていない気がしました。
もっと深刻に描いても、孤独感や悲壮感などを描いても良かったのかなぁと。
地球の方ももう少し上手く作れたでしょう?
★
予告編や様々な情報からも判るように、どんどんと溢れ出す、思いつく“生き延びるためのアイデア”が素晴らしすぎです!
割れたヘルメットを粘着テープで塞いだり、火星探査機を使って通信をとったり、果ては火星で植物を育ててしまう!
(ここに書いたのは既に予告映像なので公開されているのでネタバレでは無いです)
宇宙飛行士、植物学者、その他知識をフルに活用して不毛の大地で数百日を生き抜くための工夫はどれも画期的で見ていて関心と驚きでした!
ただ、専門的すぎるなぁ〜と感じた部分も。もちろん、セリフも用語ばっかなのでリアリティはあるんですが…。
♂
たった一人で火星に置き去りにされたのに、ユーモアと明るさたっぷりで生活。
映像日誌ではジョークや皮肉、悪口などをどんどん残し、地球との通信でも。
困難な状況下で常に明るく、前向きに頑張る姿は格好良かったですね。
ただ、少しラフすぎ。もっと深刻感が欲しかった…。
♂
冒頭の置き去りにされるシーンは迫力とスリル(ドキドキ感)が満点。
その後は生き延びるために溢れ出すアイデアに関心。
ただ、中だるみが…。中盤はもう少し削って別のシーンに回しても良いかもしれません。
で、最後の救出シーン。これは凄かったですね。クルー達が決断して、まさかの宇宙空間で………。ラストは凄かったですね!!!
★
地球のNASAや関連組織では必死に生存確認を試みたり、救出作戦を練ったり、軌道計算や物資など慌ただしく。
何人もの技術者、科学者が知識やアイデアを出し合って問題を一つ一つ解決していく様はまさに日本の『はやぶさプロジェクト』。
ただ、もう少しリアルに描いて欲しかった!
例えば、生存が確認された時とか、ロケットの打ち上げが成功した時にはもっと管制室は喜ぶのでは?
あと、飛行機で移動したり、舞台が切り替わったりする時にはTVドラマでよくあるような映像の切り替えや、せめて場所の字幕が欲しかったです…。
★
ただ、ズバッと突き出た映画かというと…正直、そうでもなかったです。
上でも書いたように火星においてはあかる過ぎという印象が。
もっと孤独感とか、苦悩したりしても良かった(したほうが良かった)です。そっちのほうがリアルになるし、物語に厚みが出たのでは?
『火星に一人』という一番の設定を活かしきれていませんでした。
また、映像においては普通でしたね。
いや、最近の映画が凄すぎるんですが今回は特筆すべき点はなしですね。ただ、違和感がなかったので悪くはないってことですよね。
まぁ、一面赤褐色の荒野なわけですから。
とは言ったものの、撮影は凄かったらしいです。4000tの土を使い2ヶ月かけて壮大な火星セットを作ったとか。
また、今の位置が何処なのかしっかりと表記してしかったです。地球上はまぁいいとして、火星においては。火星の地理なんて全く分かりませんが地図とかで映してくれても…。
♂
これ、NASAが全面協力(?)しているんですよね。
火星でのサバイバル術はすでにプロジェクトとして存在してしたり、研究者や技術者を映画製作チームに派遣したり。(制作側が雇ったんでしたっけ?)
また、NASAのホームページには本作とのコラボページが開設されています。
(NASAのリンクは下に貼っておきます。)
そういえば、探査機キュリオシティが降り立ったり、去年NASAが火星への移住者
を公募してましたねぇ。段々と現実となっていくんでしょうか?
★
今回、パンフレットの出来が素晴らしかったです!
画質のいい写真がたくさん載っていたのがまず1つ。映画の中の綺麗な映像が静止画となって見られるのが嬉しいです!(そのせいでオレンジのページばっかですね笑)
それから読み応えのある内容でした!
『About Mars (火星ってどんな惑星?』というページでは一番上に書いたようなものが細かく載っていました。
映画を見る前にこのページだけ読んで置いたほうが絶対にいいと思います!
(大切だと思う内容は幾つか抜粋と簡略化して上の基礎データの部分に載せました。)
『Nine Real NASA Technologies in 'The Martian'(『オデッセイ』の中のリアルなNASAの9つのテクノロジー)
このページでは作中に出てきた技術について説明。
水再生や酸素発生システム、宇宙服や植物栽培など。
ちなみにNASAのホームページに同じ題名のページがあります。(下にリンクを貼ってあります)
パンフレット一部写真
https://goo.gl/9of0Uf
【関連リンク】
HP
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/sp/
予告
https://youtu.be/nMCyC0io_0w
予告(オデッセイ×宇宙兄弟)
https://youtu.be/Mz7kVZ3qZ0U
NASA HP
https://www.nasa.gov
【詳細】
監督:リドリー・スコット
原作:The Martian
主演:マット・デイモン
上映時間:141分
日本公開:2016年2月5日
やっぱり進んでるなぁ最近の映画は、、改めて
この映画の見所といえば、火星という全く未知の土地を舞台でのサバイバルの様子と、宇宙の壮大な映像表現でしょうか。
マットデイモンの演技もとてもよかったと思います。1人火星に取り残されるという極限状態のなかで、ディスコミュージックを流したり、自らのことを宇宙海賊と評してみたり、火星での生活をむしろ楽しんでいた主人公を、見事に演じてみせていました。
最後の再会のくだりなんかもありがちなのですが、宇宙空間の中でアイアンマンみたく飛んでいくシーンなど、とても印象に残っています。
最近の映画はやはりCGの技術が格段に高くて、宇宙をバックにした映画はみているだけでもとても魅せられます。最近みた宇宙映画の中では、インターステラーと並んでよかったと思います。
いい意味で予想とは違う映画だった。極限状況をいかにして生き抜くかと...
いい意味で予想とは違う映画だった。極限状況をいかにして生き抜くかというシリアス路線かと思いきや、まるでMITの学生によるアイデアコンテストみたいに超前向きなノリ。もちろん感動的だけど、それ以上に楽しい映画だと思う。
火星上でのジャガイモ栽培や救出ミッションは確かに突拍子がないので、リアリティをどう追及するかで賛否が分かれるかもしれない。
孤独のディスコミュージック
火星に一人取り残されて必要なのはセンスのない音楽と知識と諦めない根性と冷静さ
予想外の事に巻き込まれてもなんとかなるもんやね
サバイバル感を出していくのかなと思ったけど違った
仲間と再会する時は涙腺緩んだよね
1年半も孤独とディスコミュージックと戦っててんし
面白かった!
メッセージ性も強い
最後のまとめはどんな困難でも諦めずに課題を解決していく。課題を解決すると、まだ新たな課題が出てくる。そうやって一つ一つの課題を克服していけば、必ず生き残ることができる。
人生にも言えるこの言葉にはグッときました。
オチは誰もが予想できるものの、どういった過程をたどるのか興味を抱いていましたが全く退屈することはありませんでした。
いい映画の一つです。
明と暗
火星に取り残されたとき、人は諦めるか諦めないのか…
暗い内容を、音楽が明るくしてくれて、そのギャップが面白かった。
ゼログラビティとはまた違った世界でした。
最後の回収シーンは感動しました。
マット・デイモンが、素敵です。
なかなか良くできてる!
小説を先読んで、どのくらい再現できてるか確認してきました。ズバリ完璧ですね。エアロックが吹っ飛ぶシーンが小説では解りにくかったので、成る程と感動!ただ小説の最後の方のエピソードがけずられてたのが、はしょった感が残念!
これはっ!! でも残念…
久しぶりに自然に顔が笑って、ガッツポーズが出る映画でした。実はあまり期待して無かった映画だけど、とても良かった。
ストーリーは難しくないけど、勇気と友情のアメリカ映画に良くある、硬いこと言わずに楽しめます。
ただ、興行収益を狙ったんだろう、中国へ擦り寄った伏線はシラケた。世界に頼って欲しかった。
それが無けれはかなり満点なのに、台無し。
中国が出てくるのは理不屈
多くの方が書かれているが、支援に中国が出てくるのは理不屈である。
何故って中国のロケット技術はロシアの技術供与が殆どだから。
また、過去に打ち上げ失敗で地上の住民に多数の犠牲を出す大惨事を起こしている。
ISSすらNASAのSTSの無い現在での人員輸送はロシアのソユーズ宇宙船が担っているし。
中国は高速鉄道すら日本も含む欧州からの技術供与であるが、大惨事も起こしている。
さて、登場する宇宙船なのだけど2001年宇宙の旅にでてくるディスカバリー号より巨大で、現代というか近未来の宇宙船の現実的なスタイルに思った。
ディスカバリー号と共通なのは、劇中で『原子炉』と出てたので原子力宇宙船なのだろうが、エンジンは電気エンジンのイオンエンジンでは無いか? と。
こんな巨大な航行技術を持つ宇宙船は、すぐには出来ず数十年後の物では無いんですかね?
NASAではオリオン・ロケットを開発しているし、火星への有人飛行はこんな巨大な宇宙船を想定していないし。
それにしても、『インターステラー』に出てくる宇宙船よりもかなり巨大な宇宙船だな、、と。
マーズ・パス・ファインダーが出てくるのは御愛敬というか…。
ESAでもJAXAでもなく、中国が出てくるのは時代の流れ。
アンディ・ウィアーのベストセラー『火星の人』の映画化。第73回ゴールデングローブ賞で作品賞と主演男優賞(マット・デイモン)を受賞。第88回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(マット・デイモン)、脚色賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞の7部門にノミネート。
そもそも『火星の人』のヒットに至るエピソードが面白いです。作者のアンディ・ウィアーが、元々無料で自分のウェブサイトで公開し始めたことに話は始まっています。連載という形態で少しづつ物語を進めていた所、「まとめて読みたい!」と言う読者の要望が有ったことから、Kindleで99セント(Kindleが無料に対応していなかったために付けた最低価格)で販売した所、大ヒット。そのことから、今回の映画化につながっています。
この映画にはもう一つ面白いところがあって、アカデミー賞の前哨戦とも言われる第73回ゴールデングローブ賞で、“ミュージカル・コメディ部門”で作品賞と主演男優賞(マット・デイモン)を受賞しています。そもそも、ゴールデングローブ賞のドラマ部門は競争が激しいのですが、ミュージカル・コメディ部門ではそれほどでも無いとも言われ、賞受賞を確実とすべくミュージカル・コメディ部門でエントリーしたという噂も。またその理由が、『火星で植物を栽培するなど、コメディ以外の何物でもない』とも言ったとか、言わないとか(どっちだ!)。
比較的原作に忠実に作られている感じです。とは言っても、アレス4のMAVに近づく時の困難な出来事や、ヘルメス号への補給が失敗した場合のコンティンジェンシープランとしてベス・ヨハンセンが指定生存者に命じられていた事は省かれていますし、最後にマークをヘルメス号に回収する件は、原作とは違いますよね。あと決定的に原作と違うのは、後日譚の追加ですかね。有ってもいいけど、無くてもいいかと。
この作品で、NASAの苦難に手を差し伸べるのが中国というのが、時代ですかねぇ。一昔前なら、旧ソ連とかあるいはヨーロッパとかだと思うんですが、今の時代、中国を外すわけには行かないと言う事ですね。なお、撮影に際してはNASAが全面的に協力しています。
今回は、3Dで鑑賞しましたが、この作品は3Dで無くても良いかな。まぁ、火星の雄大な光景を3Dで見るのもありなのかもしれませんが。
最後ですが、この作品も“邦題が酷い”地獄に囚われてしまっていますね。原作の『火星の人』の方が、より内容を正しく表現していると思うんですけどね。だって、放浪していないじゃん。
良い話。
最高に面白い。
IMAX3Dで観た。
映像、キャストの演技も物凄くリアル感がある。
マット・デイモンのマーク・ワトニーがひたすら出ていたけど、飽きない。ジャガイモを栽培したり、地球と交信したりと、いろいろな話に飽きなく、本当に面白い。
火星にいるマークの呼吸が画面をとうしてひしひしと伝わる。
最終ミッションまで良く、SF映画として最高な出来映え。
サウンドもとても良く、この映画を盛り立てていた。
救出までのドキドキ感が楽しめる。
終わり方やエンドロールも好きだ。
sfでなくフィクション取ったs
面白かった。料金に見合うだけものは見れたと思う。ただよく出来ていてあまり頭に残らない作品だと思う。火星という土地がリアルに描きすぎるとSFとしての魅力をそいでしまい、SFからフィクションをとってサイファイ映画になってしまうというところだ。
原作では難しい科学的考察の部分を主人公が有り余るユーモアで引っ張っていき笑いながら楽しく読めたが、映像になり火星の砂漠に取り残された図は、もはや気の利いた洒落では済まされず、ディスコミュージックがただひたすら虚しく聞こえる。
そしてその砂漠を見るたびに時々頭をのなかで、NHKドキュメンタリーとか世界ふしぎ発見!の中に出てくるような砂漠とダブってしまう。宇宙うんぬんより自然って怖いなぁーってことになってしまう。
本作が本国で大ヒットした要因はプライベートライアンやキャプテンフィリップスのようなアメリカという国は決して自国民を見捨てたりしないというプロパガンダにあると思う。恐ろしいことにアメリカなら相手がテロリストだろうと、火星だろうとそのプロパガンダを全力で実行しかねないということだ。
本作に過度な期待を抱いた最大の要因は監督、リドリー・スコットにある。リドリー・スコットとSFまさに鬼に金棒とはこの事だ。もちろん本作でも手腕は素晴らしい。しかしどうしても説明ゼリフが多くなりすぎて監督の持ち味であるビジュアル面は抑えられてるように感じた。エクソダスの時のようにドラマに行く道が本作にはあまりないのだ。
と、グチグチと細かいところに文句を付けたが、本作は間違いなく見る価値ある一本であり、本作からsfは決して宇宙人と戦うだけでは無いと理解することができるだろう。
【思ってたんと違うww】それでも星4つ
予告編の頃から気になってた映画。封切り即、観に行ってきました。
あの予告編にしてこの本編?という気がしないでもないけど、存分に楽しめる映画でしたよ。
なんとなく「お正月映画」を感じました。これだけ何にも考えずに観れる映画もここ最近なかったなぁ。
それにしても近年のハリウッド映画では、日本の立ち位置が低い。まあ実際の経済・産業界で圧倒的に地位が下がってるからやむなしなんだろうけど、なんか寂しい。
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