オデッセイのレビュー・感想・評価
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思ったより楽しめた訳は・・・
期待通り
ナットクの完成度!
原作の邦訳出版後すぐに読んでて、えっ、アレを映画化するの?あの大作をどーやって?と思っていたので、評判には半信半疑、恐る恐る観に行きました。
で、面白かった!
モノローグパートの長い話をうまく整理し、すごい映像でさりげなく魅せ、ちゃんと娯楽作になっている。
そして、マット・ディモンがカッコイイ!
もっとコミカルなのかと想像してましたが、ほど良くシリアスでした。
本作では、わかりやすく奇想天外な事件や謎の宇宙人や人類が滅亡しそうな災厄やディストピアがなくても、そこにある宇宙が十分に「強大な敵」で、どこに居るのだとしても人か生き続けるということはサバイバルなんだという当たり前のことをきちんと見せてくれた、新しいSF映画だと感じました。
単純に面白かった
トニーへの捧げ物
やはり今作はリドリーからトニーへの捧げ物なのだろうと思う。
ドラマは深めることなく小気味よく流れるストーリー展開はトニーの作品におよそ通じるものだ。そして絶望的な状況から主人公が極めて明るくサバイヴしていく姿勢を見せることで弟の悲劇に対する答えとしたリドリー。
彼の作品群の中でも異色なのだが、そこはリドリー作品なのでやはりビジュアルが素晴らしい。船外ヘルメットのライトやビークルなどの造形だったり無重力での船内の小慣れた感じの動きとかのアイデア群はSF作品として歴代でもトップクラスじゃないだろうか。
軽いノリの作品だけどその背景を考えると悲しくもある。そしてスターマンの選曲はダブルミーニングだったと思うが、ボウイの死去によってトリプルにもなってしまった。合掌。
火星版ダッシュ村
見終わるとスカッとした気分に。
宇宙ものにありがちな息苦しさや孤独との戦いはほとんどなく、主人公が目の前の苦境のひとつひとつに、ひたすら立ち向かっていく描写がほとんど。それが良い。
決して絶望しない主人公。それが浅いと言えば浅いけど、こういう宇宙ものがあってもいい。私はこっちが好き。
マットディモンのフツーさと等身大の主人公像が良い。
前半サバイバルのために、主人公が持てる知識を総動員して水を作ったり作物を育てていく描写が一番ワクワクした。
その分後半はけっこう雑。
NASAの内部の政治的な拮抗がむしろスリリング。原発の事故を思い出した。先日NHK特集で見た原発事故当時の現場と東電と官邸の生々しいやりとりを思い出した。隠蔽工作はやはりロクな結果にならない
どこがオデッセイか分からないが
ワトニーから学ぶ生き方
まあ、フィクションだし
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