オデッセイのレビュー・感想・評価
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人類の知恵の勝利
たったひとりの脱出劇が見事なエンタテインメント。
火星で畑作業・・
さすがリドリー スコット
ホットスタッフ!
「プロメテウス」以降、年1本ペースで作品を発表し続けているリドリースコット巨匠の新作。
個人的な解釈では、リドリースコットも、ようやく弟トニーの死を乗り越えたのか、全体的にポジティブな印象をうけた。
ここ最近のリドリースコット作は常に「死」は非情なものだとのメッセージを伝えてきていたが、本作では一変して、絶望に直面しても、希望を失わず乗り越えろ!というものだった。
マットデイモン扮するマークのボヤきもユーモラスで、劇中に流れるディスコソングの名曲の数々もポジティブな印象を与えてくれていた。そして何と言っても物語のオチがハッピーエンドだった事が大きい。
この監督はあまり「説明」をせず、観ている側に様々な解釈をさせる事が多いが、本作はとてもわかりやすく「謎」な部分も皆無でとても親しみやすいものになっていた。
そーしたあたりが、いつものリドリー節とは違うと感じさせてはいたが、火星を描く映像美は相変わらずうなるしかない。まさに職人の極み!
物語も一切ダラけさせず、テンポよく見せる演出もさすがと言わざるをえない。
希望を持たせつつ、同時に絶望感も味あわせ、再び希望をいだかせる、そのアップダウンも、グイグイ惹きつけられるものがあった。
こーした、リドリースコットらしさがありながらも、新たなスタイルにも今だに挑戦し続けているのではと、その現役続行ぶりにあらためて驚かされた作品でした。
個人的に
明るいタッチがいい!!
こういう作品は結構好き。火星にひとりぼっち、どうやって生活していくのか、かなり面白そうな設定。ゼログラビティとかのような悲愴感はなくかなりコメディタッチに描かれてる。それが良い。こっちもワクワクしてしまう。主人公のキャラもよく前向きポジティブにと宇宙を描く作品にしてはこんなキャラはないと思う。そして、地球上での人の優しさには感動した。自分なら他人事だし無視するかもしれないが考えさせられた。映像はとても綺麗。かなりリアリティがある。音楽もいい。ストーリーは結構普通だが飽きることはない。ただ、結構はしょるところがあるのが残念。イモだけで何百日生活するのは大変だろうけどそこらへんはあまり描かれてなかった。でも明るいタッチで意外と気軽に見れるからこういう作品もありだと思う。
最初の方で、あまり見たくないシーンがあるので要注意。 最近の宇宙取...
最初の方で、あまり見たくないシーンがあるので要注意。
最近の宇宙取り残されものとして「ゼロ・グラビティ」に比べると緊迫感が落ちるものの楽しめた。
ただ、仲間を置き去りにしていくところが、ややあっさりしすぎ?
行って帰る時間の長さから見れば、1日くらい捜索する時間もあったのでは?とも思えてしまい、ストーリー展開として疑問な点も。ただこの出発点があっての映画なので、そこに突っ込んではいけないか。
湿度が存在しない、ハッキリクッキリな風景が良い。ので、やはりスクリーン鑑賞がいいと思う。
ラストの手前でちょっと寝てしまった。もっとタイトにできないものか。
変わった点としては、やはり中国が絡むところ。
中国ヨイショかよ・・・・と思わなくもない。そういえば「ゼロ・グラビティ」にも中国の衛星が出ていたか。
映画とは関係ないが(コラボはしているものの)・・・・宇宙兄弟と何かシンクロするものを感じる。劇中のスタッフに「ビンセント」なんていたな・・・
オススメ
語る男!
どんだけ頭良かったらあんな計算出来んねん
マットデイモンは、ハリウッド俳優の中でも公開作品を楽しみにしてる1人!
ここ2年くらいエリジウム・インターステラーとSF作品に出演してましたが、その2本と比べると今回は、彼の魅力満載の出来栄えや思います。
火星に取り残され絶望の淵から前向きに明るく懸命にビデオに語りかける姿に胸が熱くなる。
ただ・・ここ最近のSF作品で最高に面白かったゼログラビティと比べちゃうと、救出されるまでの火星時間と地球時間の長さにイマイチ緊迫感が伝わらず途中飽きるかな。。。。それとどんだけ頭良かったらあんな計算出来んねんって疑心が生まれる〜笑
前半1時間と後半30分なら間違いなく☆5つやったけど・・・☆3.5
劇中流れる船長の忘れ物の音楽のチョイスが、昭和世代には絶妙だったので、プラス0.5で、☆4
いつ何時もアメリカNo.1の国が、まさかの中国に助けを借りるとは@@!ってのに映画であっても驚いた^^;;;;
その辺りが、レビュー評価急落の原因かな〜。。。
想像力が全開!一緒に火星に飛びましょう!
私の中で、「今絶対観たい映画ベスト5」に入っていた本作。公開日が来るのを、首を長くして待っていた。そしてその期待を裏切る事なく、マット・デイモンはちゃんと答えてくれた!
この作品のヒーロー、マーク・ワトニーを演じるマット自身も、映画界入りした当初は、中々役に恵まれない長い下積みの末、「グッドウィルハンティング」でいきなりスターダムに浮上した。
その後、彼はジェイソン・ボーンシリーズの「ボーンアイデンティティー」に出演していたので、アクションもOK、それに加え「リプリー」「ヒアアフター」「恋するリベラーチェ」等難しい役柄をこなす一方で、コメディー作品にも出るなど、芝居もオールマイティーで確かに巧いのはお墨付きと言うわけで、この作品のヒーローが感じるであろう、様々な心の葛藤を演じる要素は彼自身にぴったりだと思いませんか?
宇宙飛行士と言うと一見華々しいが、下積みの長い訓練の末の成功。火星到着と言う栄光並びに突然の事故に因る絶望と死の恐怖。
そんな極限下で人間はどうなるのか?混乱し、ブレまくる人の気持ちがどう変化していくのか?
その気持ちの変化を砂漠の様な限られた場所で、気の効いた小道具も無い状況で、一人で表現するのだ。
そしてその他は、宇宙基地と言う限られたセット空間の中だけで、一人芝居のシーンが続くのだから、有る意味マット・デイモンの存在の善し悪しで作品の印象が大きく左右されてしまう映画と言えるのだ。
そんな中で、火星には行った事がないマットだが、如何に特殊な環境で人が生き延びる為には、どんな問題を克服し、更に何を考え、前に進んで行くべきなのか?と言う事、自己に向き合い、己の弱さを克服、更なる道を切り開く為の方法を自分だけで考える事の難しさを、彼は小さな表情の変化や、セリフの声の変化で巧く表現していたと思う。
勿論火星を覗いた事の無い観客にも共感出来るような、フィクションで有りながらもリアリティーを失わないような緊迫感を持たせながら、物語を紡いでいく事が要求されるのだから、マット・デイモンにも相当遣り甲斐の有る作品だったと思う。
今では決して、昔のようなハンサムガイの甘いマスクではないけれど、その親父顔の彼でなければ、表現する事の出来ないリアルな緊張感が存在する面白い作品だったと思う。
本作は、映画を観ながら観客である私たちも、自分ならどうする?と言う想像力を常に膨らませてマットと一緒に火星旅行をしなければ、一人映画館の椅子に取り残され、発射出来ないで、おいてけぼりをくわされてしまう事になるかも知れない。
リドリースコットの作品なので、「ブレードランナー」「エイリアン」等を撮ってきた人だけにSF作品には慣れているだろうけれど、特撮技術が進歩して、視覚効果的にリアルな異空間を演出出来るようになった分、より人間的な心の部分にフォーカスしないとアンバランスな作品になってしまうと思う。そこを巧く、あくまでも科学を扱う人間の存在に主体を置いて、心理的に見せる作品と仕上げたからこそ、突っ込み処満載で有りながらも、飽きずに鑑賞出来る作品になったのだろう。
ところでジェフ・ダニエルズがNASAの責任者役として久々に出演しているのも嬉しかった!
何せ「スピード」の爆弾処理班の彼が格好良く印象に残るのだが、彼も中々大きな役処に恵まれないのは少し残念だ。
ハラハラドキドキ
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