「火星でレッツエンジョイ農耕ライフ」オデッセイ alalaさんの映画レビュー(感想・評価)
火星でレッツエンジョイ農耕ライフ
有名どころらしいんだけど、事前情報何もなしで見ました。
火星に置き去りにされてサバイバルする話だった。
目が覚めて「食う物もないしどうしよ…」ってなってるシーンで「のんびり畑でもやれw」と思ってたら、マジで畑耕し始めて目が点になりました。冗談じゃん…
流石に水まで自分で作り出すとは思わなかったけど。食料より先に問題になるのは水だもんな。
虫、エロなし、グロは序盤に結構イターイ流血シーンあり。
(適当な)あらすじ:火星探査のため火星地表で色々拾ってたら嵐が起きて計画は中止、撤退中に飛んできたアンテナがぶち当たって吹き飛ばされ、主人公マークはいきなりKO。仲間は嵐の中頑張って探したけど見付けられず、死んだと判断し泣く泣く避難。しかし仲間が宇宙に飛び立った後、マークが奇跡的に生きていたことを知る。マークを助けるか、計画を優先するか…NASAの重鎮の中で意見が割れる。あいつ俺達のこと恨んでないかなぁ…とショックを受ける仲間達、陽気に芋を育てるマーク。一応食料にも限界があるから助けに行こうという話になるが…
結構色々大変なこと起きてるんだけど、主人公がなかなか陽気で、音楽もやたら明るく、全編通してほとんど暗い気分にさせないのがいい。若干『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感さえある(選曲のせいか?)。
主演がマット・デイモンだったのも良かったのかも。あんまり深刻な顔じゃないよね(ただの悪口)。
マークが序盤でアンテナの部品が腹にぶっ刺さって大怪我したのに、痛がるのは2日くらいで後は何事もなかったかのようにピンピンしてたり、長官が「順調にいけば…な」と呟いた次のシーンで爆発が起きて大事な芋が全滅したり、急にアメリカに友好的なファンタジーチャイナが出てきたりと、ちょいちょい突っ込みたいところはあるけど、概ね楽しめました。
原作小説でこういう設定だからそのまま作っただけで、別に中国に媚びたわけじゃないよby20世紀FOXらしい。
中国資本かどうかは調べても出てこなかったし、Yahoo知恵袋で「そこそこの技術力があるけどどんな物作ってるかまでは公表してない国」が中国くらいしかないからでは、と書いてる人がいて、なるほど納得。
流石に北朝鮮とお友達設定はヤバいだろうし、そもそもそんな技術力あるイメージはない。アメリカの敵と言ったら昔はロシアだったけど、ロシアも技術力隠し持ってるイメージはない。韓国じゃちょっとパンチ弱いし(アイドルのイメージしかないだろうし)、確かにどこが凄い技術力持っててアメリカに力貸すのが意外かと言われたら、近年伸びまくってる中国かなって感じはしますね。
インドやアフリカ、東南アジアらへんも伸びてるけど、別に隠してないし。
『ロード・オブ・ザ・リング』でボロミア役を演じたショーン・ビーンが出てるシーンで指輪物語の話を出したり、アベンジャーズシリーズでウィンター・ソルジャー役を演じているセバスチャン・スタンが出てるシーンで『アイアンマン』の話を出したり、さては製作陣も遊んでるな…?
セバスチャン・スタンの役に対して、特にそんな話はそのシーンまで一切なかったのに、突然マークが「よぉハンサム(日本語字幕だと「色男」)」と呼ぶのも、ウィンター・ソルジャー(バッキー・バーンズ)がハンサムで色男だったという設定のせいなのかも。本作中では一切ハンサム設定なんてなかったのに、突然のハンサム呼ばわりに「?」でした。あ、この世界でもちゃんとハンサムの設定だったのねと。
本作は2015年の作品なので、こちらの方がウィンター・ソルジャーより後ですよね。
自分は最近セバスチャン・スタン作品を見ていこうかと目論んでいたところ、Amazonプライムで急に本作が無料になったので勢い込んで見たんですが、そもそもあんまり出番なかったですね。あくまで「仲間のうちの一人」役なので、余程のファンじゃなければ見なくても別に良いかも。宇宙服で顔が見えづらいってのもある。むしろ、この格好でちゃんと演技してる感出せてるマット・デイモンと、あと最近注目している船長役のジェシカ・チャステインがなかなか良かったです。
NASAでゴタゴタしてる重鎮達の方が、宇宙服がない分演技は見やすい。突然アイデア出してきて計画買えちゃう天才肌の黒人の兄ちゃん、全然知らない俳優だけど演技良かった。有名な人なのかな…
俳優陣は意外と有名な人が結構出てて、これだったらもっと良い作品になったような気もする。でも、まああくまで主役はマット・デイモンだし、マークがいかに生き延びる話がメインだし、うーん…
全体的に面白かったんですが、何が面白かったかと聞かれると具体例は特にない、そんな作品でしたね(ただの悪口)
あ、船長がマークを捕まえるシーンは、命綱の山吹色が映えて美しかったです。「アイアンマン」した甲斐あったね!
この映画はあのシーンのためにあったと言っても過言ではないかも(ただの悪口)。
いや、良い映画だったよ!!!☆3.5だけどね!!!!