劇場公開日 2016年2月5日

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「火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルSF映画」オデッセイ Sakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルSF映画

2024年5月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

地球から2億2530万キロ離れた火星の探査中に嵐に遭い、火星に取り残される主人公。
地球との通信手段もなく、食料は残りわずか。次のクルーが火星を訪れるのは4年後。
生存不可能と思われたが、主人公は死と向き合いながらも孤独なサバイバルを始める。
最後まで諦めない強い気持ちで、冷静に分析と判断をし1つずつ問題を解決していく。
その知力と体力の素晴らしさ、優れた才覚を発揮する姿に圧倒された。
科学的な内容もとても興味深かった。

後半では、主人公を救うために
宇宙船のクルーや地球にいる科学者達が一丸となって救出ミッションに立ち向かい、緊迫感溢れる宇宙の描写と共に描かれていく。
クルーの仲間を想う気持ち、船長の責任感。
困難に立ち向かい最後まで諦めない気持ち、挑戦し続けることの大切さを感じた。

死と向き合いながらのサバイバルだが、
作品全体の雰囲気を明るくポジティブにさせてくれるBGM(David BowieのStarman)がとても良く、注目して観るのもおすすめ。

また、宇宙飛行士の素晴らしさも感じた。
肉体的に鍛え上げられていることはもちろん、知識量と、とても強い精神力。常に非常事態や命が亡くなるかもしれないという想定をしながら考え行動する訓練を沢山積んでいるだろう。
先見性を高め、精神力を鍛える。
常日頃から視野を広くもち、あらゆる可能性を想像する。対処法の選択肢を増やす。
そういう習慣を身につける事で、何か想定外のことが起きても冷静に対応できる。
知識や情報収集量を増やし、沢山の経験を積むことが大事だと感じた。

そして空気があり、水がある。植物が育ち、食べるものがある。地球のありがたみも感じさせてくれた。

Saki
琥珀糖さんのコメント
2024年5月15日

こんにちは

優しいコメントありがとうございます😊

月には行けるようになりましたが、火星は本当に遠いですね。
赤土はあるけれど「水」もなくてとてもすめそうにないですね。
マット・デイモンがビニールハウスに水蒸気を貯めて、、
ジャガイモ作ってましたが、あの方法なら作物を作れるのかも
しれませんね。
マットがジャガイモ食べると共喰い(???)
これは笑えないジョークですね。
丁寧な美しいレビュー、
お人柄が偲ばれて楽しく読ませて頂いています。

琥珀糖
みかずきさんのコメント
2024年5月15日

共感ありがとうございます。

主人公が植物学者ということもあったと思いますが、
一人だけになった時、自給自足できる力、生きるための力を主人公は持っていましたので、主人公のサバイバルにリアリティーがありました。
現代人に一番足りない力ですね。

主人公に触発されて、本作を観てから料理を作るようになりました。
自分で食べるものは自分で作ろうと思い、カミさんのアドバイスを受けながらトライしています。
料理の世界も深いなと日々実感しています。

では、また共感作で。

みかずき