「早くも今年の最高傑作です!」オデッセイ timebanditsさんの映画レビュー(感想・評価)
早くも今年の最高傑作です!
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この手の「宇宙探検物(表現古いか)」は、大抵、科学考証的リアリティーを優先する余り、テーマが妙に深刻過ぎて、重苦しくって、宇宙船内同様、何とも言えない息苦しさで観てる内に鬱陶しくなって辛くなっちゃうもんだけど、これは違います!扱ってるテーマはサヴァイヴァル物の典型なんだけど、その閉塞感を無くす為に、音楽に場違いなディスコサウンドを挟んだり、主人公のちょっとしたユーモアを入れたり。そして何より主人公を始め、登場人物一人一人の、性格設定や人物描写をかなり丁寧に細かくしっかり演出されているので思わず、それぞれの立場に感情移入して、応援したくなっちゃうんです。だからクライマックスの救出成功の瞬間が、物凄く心を揺さぶられるんです!
そして、もう一点。この手の大味な大作映画に必ず出てくる、自己中心的ステロタイプの悪役がこの映画には、一人も出てこない!みんな味のある、良い人ばっかり!「そんな訳無いじゃん!」って言いたい人もいるだろうけど、映画はそれで良いと思う・・・。脚本のおかげかも知れないけど、この映画で、リドリー・スコット監督を見直しました!この間の「プロメテウス」と同じ人の演出とは思えない!
何にしても、絶対に映画館で見るべき映画です!
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